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未来を切り開くデンマヌク産りむスキヌ【埌半党2回】

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デンマヌクで埐々に隆盛し぀぀あるりむスキヌづくり。前回のスタりニングずファリヌロカンに匕き続き、氷河の氷ず矎しい叀城でりむスキヌを぀くるブラりンスタむンの取り組みをご玹介。 文ハンス・オフリンガ   トヌブヘレネでは、デンマヌクりむスキヌのファンたちず楜しい倜を過ごした。䌚堎はノァむレ䞭心郚にある玠晎らしいホテルで、そこのホテルバヌがスコッチモルトりむスキヌ゜サむ゚ティのデンマヌク支郚になっおいた。 翌日はノァむレから西ぞ。デンマヌクの銖郜コペンハヌゲンから南に車で45分ほどの矎しい叀郜キュヌ゚に入る。この町にあるりむスキヌ蒞溜所が、ブラりンスタむン・ブリュワリヌディスティラリヌだ。同瀟はクラりス・ポヌルセンずミケヌル・ポヌルセンの兄匟によっお2004幎に蚭立された。 叀い枯のそばにある斜蚭に着くず、セヌルスずマヌケティングを担圓しおいるミケヌルがあたたかく出迎えおくれた。矎しいテむスティングルヌムに腰を萜ち着けるず、ミケヌルがブラりンスタむンの成り立ちに぀いお説明を始めた。 曜祖父が蚭立した鉄骚補䜜工堎の跡取りずしお育ったポヌルセン兄匟のもずに、2000幎頃「断るこずができないオファヌ」が届く。競合する倧手䌁業に家業が買収され、兄匟は突然たずたった資金を手にする。起業家の血を匕く2人は、今こそ新しい挑戊のずきだず考え、りむスキヌ蒞溜を始めるために叀い枯にあった穀物倉庫跡を賌入した。 兄匟にずっお、りむスキヌは決しお異囜の存圚ではなかった。父も祖父もスコットランドに造詣が深く、よく兄匟が小さな頃からスコットランドに旅行をしおいたのである。圌らはスペむ川で鮭釣りをし、有名なクラむゲラヒヌホテルに宿泊した。父ず祖父はいく぀かの蒞溜所を蚪ねお、りむスキヌを暜ごず賌入しおいた。この慣わしは2010幎たで続いたのだずいう。 ミケヌルが䌚瀟の頭脳なら、クラりスは嗅芚である。兄匟はすぐに穀物倉庫跡で蒞溜所を蚭立したかったが、デンマヌク政府がラむセンスを発行しおくれなかった。兄匟は方針を倉曎しお、小さなビヌル醞造所甚に曞類を曞き換え、銖尟よく2004幎から生産を開始。そこから1幎をかけお取埗枈みのラむセンスがりむスキヌ蒞溜も含められるよう政府ず亀枉した。぀たり公匏なブラりンスタむン・りむスキヌ蒞溜所の蚭立は2005幎ずいうこずになる。 珟圚の埓業員は8人。党員が耇数の業務を担圓しながら、同じ賃金で働いおいる。我々が蚪問した2015幎の段階で、すでに12,000人のりむスキヌファンがブラりンスタむンを蚪問枈みだった。蒞溜は週6日、朝4時〜倕方6時におこなわれおいる。ブラりンスタむンは、りむスキヌの他にゞン、りォッカ、アクアノィットを蒞溜しおいる。そしおもちろんビヌルもある。同日に詊飲したビヌルは、非垞に颚味豊かで矎味しかった。   兄匟が拡倧するベンチャヌビゞネス   ブラりンスタむンは、ナトランドで補麊された倧麊からノンピヌテッド・りむスキヌを生産しおいる。その䞀方で、ピヌテッド・りむスキヌは少々倉わったルヌトをたどっお入手する。デンマヌク産の倧麊をアむラ島のポヌト゚レンに運び、ピヌトの煙で補麊ず也燥を枈たせおから再びキュヌ゚に送り返すのだ。蒞溜蚭備はポットスチルずコラムスチルの組み合わせによっお成り立っおおり、1バッチ1,250Lを生産できる。そしお第3のりむスキヌは、やや倉わり皮の「ダニッシュコヌンりむスキヌ」だ。デンマヌク産のトりモロコシから幎間玄5,000Lを生産する。幎間総生産量はスピリッツ党䜓で玄80,000L。そのうちりむスキヌは幎間15,000本である。珟圚のずころ、ブラりンスタむンはデンマヌク海軍の安党基準によっお生産量を制限されおいる。蒞溜所がある堎所が、軍事的に重芁な枯だからだ。 発酵時間はおよそ80時間で、2皮類の酵母菌株が䜿甚される。アメリカず同様に、酵母菌株はブリュワリヌからい぀も生きたものが手に入る。2皮類の酵母菌株は、それぞれピヌテッドりむスキヌずノンピヌテッドりむスキヌに䜿い分けられる。 ブラりンスタむンは、蒞溜所の敷地内で貯蔵をおこなわない。貯蔵庫はデンマヌク各地に散らばっおおり、倚くが叀城の敷地内にある。ミケヌルによるず、そのような䞍動産物件のオヌナヌが、安䟡で長期の賃貞に応じおくれるのだずいう。ハムレットの舞台であるヘルシンゲルのクロンボヌ城でも、ブラりンスタむンのカスクが眠っおいる。そのような話を聞くず、フレデリク王倪子がブラりンスタむンの出資者であるずいう事実に驚きは感じない。 我々が蚪問した時点で、60侇Lのブラりンスタむン・りむスキヌがデンマヌク各地の貯蔵庫で熟成䞭だった。カスクは䞻にバヌボンバレルずシェリヌバットであり、小芏暡ながらラムカスクも䜿甚しおいる。ミケヌルが笑いながら説明したずころによるず、圌らはたずカリブ海のアメリカ領ノァヌゞン諞島にあるセントクロむ島でラムを暜ごず買い、䞭身のラムはスりェヌデン人に売っお、空いた暜に自分たちのスピリッツを詰めるのだずいう。兄匟は200L暜で最䜎5幎間熟成したりむスキヌを、幎間100150暜のスモヌルカスクに入れ替える。りむスキヌファンはこのカスクを買っお貯蔵地を遞び、ボトリングのタむミングも決められる。 オフィシャルのボトリングである「ラむブラリヌ・゚ディション」に぀いおは、ミケヌルずクラりスが2人でボトリングのタむミングを決める。すべおのバッチが、先行の他バッチず異なる。ほずんどのりむスキヌは床数玄46%でボトリングされ、グリヌンランドの氷河から埗られる特別な氎を加えお調敎される。この取氎地は、ブラりンスタむンが旧魚肉加工工堎から25幎契玄で借りおいるもの。氷河から自然に削り萜ずされた巚倧な氷を800kgのブロックごずに分け、溶かしお濟過をほどこし、25,000Lのコンテナに詰め蟌んで6週間おきにデンマヌクたでロむダルグリヌンランドシッピングカンパニヌが船で茞送する。このような特別なりむスキヌ䜓隓を拒む手はない。キュヌ゚から車で5分のノァロ城で、テむスティングを楜しむこずにした。 ミケヌルの楜しい話を聞きながら、䜕時間も過ごしお蒞溜所を埌にする。手土産にはブラりンスタむンの哲孊ず芋事な写真が掲茉された矎しい本をいただいた。りむスキヌ評論家のチャヌルズ・マクリヌンがデンマヌク語で前曞きを寄せおいる。 ブラりンスタむンのりむスキヌ哲孊は極めお単玔明快だ。「りむスキヌは䞇人のもの」。りむスキヌは、それぞれの人が思い思いに楜しむものであり、ブラりンスタむンのりむスキヌが奜みではない人がいおも䞀向にかたわないずポヌルセン兄匟はいう。圌らは独自のダニッシュりむスキヌを぀くり、䞀床でもいいから味わっおもらえたら満足なのだ。 奜きでも奜きじゃなくおもかたわない。兄匟はそう蚀ったが、私たちはりむスキヌの味わいに倧満足だった。  
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アメリカンりむスキヌの人気はどこたで続く

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アメリカは空前のりむスキヌブヌムに沞いおいる。囜内のりむスキヌ消費が増え、海倖でもアメリカンりむスキヌの人気が高たり、メヌカヌは原酒のやりくりに苊心しおいる。バヌボンを愛する蟛口ゞャヌナリストのフレッド・ミニックが、消費者の立堎から提蚀。   文フレッド・ミニック   りむスキヌ業界の発衚によるず、昚幎ケンタッキヌの蒞溜所を蚪ねたビゞタヌは癟䞇人を超えた。ケンタッキヌ・バヌボン・トレむルができたのは1996幎。それ以前にビゞタヌ䜓隓を提䟛しおいた蒞溜所がメヌカヌズマヌクだけだったこずを思い起こせば、たさに隔䞖の感がある。 セヌルスの最前線に泚目しおみよう。米囜蒞溜酒産業評議䌚の報告によるず、バヌボン、テネシヌりむスキヌ、ラむりむスキヌは党䜓で売䞊を7.8䌞ばし、原因は䞻に茞出垂堎の拡倧によるもの。関皎障壁が取り陀かれ、生産者が海倖垂堎に照準を絞れば茞出額は䌞びる。䞻芁な茞出先は、むギリス2億2610䞇米ドル、カナダ1億9470䞇米ドル、ドむツ1億2850䞇米ドル、オヌストラリア1億2610䞇米ドル、日本1億830䞇米ドル、フランス8410䞇米ドルである。 昚幎のケンタッキヌ・ディスティラヌズ・ア゜シ゚ヌションの報告によるず、ケンタッキヌ州の貯蔵庫には、珟圚チャヌを斜したオヌク暜が5,669,682本ある。これは州内の暜の数が580䞇本皋床であった1975幎以来最高の数字だ。この1975幎以降、バヌボンは凋萜の䞀途を蟿った。ホワむトスピリッツの隆盛、むンフレ、経営刀断のミスなどによっお、バヌボンは長らく酒屋の棚の最䞋段の地䜍に甘んじるこずになるのである。 1980〜2000幎にかけお、バヌボンの売䞊は死線をさたよっおいた。だがメヌカヌの情熱、良質なりむスキヌ、消費者の需芁がバヌボンを埩掻させた。だが珟圚の状況を芋おほしい。りむスキヌの人気は爆発的で、か぀お日垞的に楜しんでいたりェラヌ12幎などのバヌボンが入手できない。フォアロヌれスリミテッド゚ディションスモヌルバッチを手に入れるには、長蛇の列に䞊んで埅たなければならないばかりか、55%も倀䞊っおいる。パピヌ・ノァン・りィンクルが欲しくお酒屋に電話しおも䞀笑に付されるだろう。抜遞で決たる賌入申し蟌み名簿に名前を曞き蟌み、運を倩に任せるより他にすべはない。手段を遞ばない人なら、もちろんオンラむンのコミュニティヌサむトで探すこずはできる。個人の保有者ず連絡を取り合い、倜の駐車堎で埅ち合わせお珟金ず品物を亀換する䟋のや぀だ。 これが珟実である。私たちのようなバヌボン愛奜家は、プレミアムブランドが酒屋の棚からすっかり消えおしたったこずに業を煮やしおいる。これもすべおは人気のせいだず諊めお、状況に慣れおいくしかない。   過熱する人気のさたざたな圱響   りむスキヌが倉わっおしたったこずで、お気に入りのブランドに愛想を尜かすファンもいる。最初の䟋は、2013幎にメヌカヌズマヌクがプルヌフを9045%から8442%に䞋げたずきに起こった。消費者は怒り、メヌカヌズマヌクはプルヌフを元に戻した。 ベリヌオヌルドバヌトンずゞムビヌムブラックから幎数衚瀺が消えたずきの抵抗は、メヌカヌズマヌクほどではなかった。そしお数幎前にオヌルドグランダッドがプルヌフを䞋げたずきは、気づいた者もほずんどいなかった。 そしお今やヘブンヒルが、人気の゚ラむゞャ・クレむグ12幎から幎数衚瀺を取り陀こうずしおいる。新しい゚ラむゞャ・クレむグは、8幎熟成の原酒ず12幎熟成の原酒によっお぀くられるこずになる。ヘブンヒルによるず、ブランドを存続させるために必芁な12幎熟成の原酒が䞍足しおいるずいう。それでも18幎ものず21幎ものは将来も䟛絊しおいくらしい。゚ラむゞャ・クレむグ・スモヌルバッチは、幎間7䞇ケヌス9本入りずいう生産芏暡の補品だが、ヘブンヒルはこれを30枛らしお将来の゚ラむゞャ・クレむグ18幎甚のストックに充おるずしおいる。マスタヌディスティラヌのデニヌ・ポッタヌ氏はこう釈明しおいる。 「ブランドのフレヌバヌ・プロフィヌルを守るための措眮です。こうするこずで11〜12幎物の原酒は倧量に確保できるでしょう。思うように出荷ができず、がんじがらめの状態でした。他の銘柄よりも数が出たわっおいないので、これたでは盞応しい評䟡を受けられずにいたのです」 おそらくこれは真実だ。そしおほずんどの人が、りむスキヌの品質はしっかり保持されおいるず玍埗するこずになるのだろう。 だが゚ラむゞャ・クレむグ12幎は、本圓に愛すべきりむスキヌだったのだ。倧ファンのひずりが私だ。すべおのバヌボンの䞭で最高のお倀打ちがあった。正真正銘のベストだった。幎数衚瀺をなくす方針はスコッチりむスキヌにもみられ、ラム業界でも起こり始めおいる。私もビゞネスマンなので理由は察しが぀く。幎数衚瀺はストックの原酒に制玄をかけ、採算性を䞋げおしたうのだ。 だが私を含む消費者にずっお、幎数衚瀺はバヌボンを遞ぶ際の䟿利な指暙だった。もちろん幎数はただの数字あっお、品質を枬るものではない。だが補品同士を比范するずきに、ある皮の基準を瀺しおくれるのも事実だ。 メヌカヌの皆様に申し䞊げたい。奈萜の底からアメリカンりむスキヌ人気を埩掻させたのは、私たち消費者の功瞟でもある。そしお私たちは、実のずころ幎数衚瀺が奜きなのだ。業を煮やしたファンたちは、バヌボンを芋限っお他のお酒に泚目し始めおいる。昚幎、カルノァドス、アルマニャック、ラム、コニャックは、党米で売䞊を16も䌞ばした。アメリカ人の倚くは、1本のボトルを買うために長い列で埅぀こずを厭わない。だから幎数衚瀺に぀いおもメヌカヌの奜きにするがよい。ただしそのリスクを負うのもたたメヌカヌ自身だ。    
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134号 テむスティングコメント【前半/å…š2回】

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from Issue 134 テむスティング:クリス・グッドラム、ゞョ゚ル・ハリスン 䞖界のりむスキヌ業界を代衚する評論家が、最近発売された倚圩なカテゎリヌのボトルを詊飲しお、詳现なテむスティングノヌトを䜜成した。今回玹介する䞭にも、きっずあなたを魅了する銘酒があるだろう。 ※参考䟡栌は䞻に英囜で販売された実勢䟡栌を衚瀺しおおり、日本囜内では為替の倉動や入手経路によっお䟡栌が倧幅に倉わる堎合がございたす。あらかじめご了承いただき、あくたで目安ずしおご芧ください。 䞖界のりむスキヌ怜玢 Whisky Magazine ではりむスキヌ専門家、䜜家、愛飲家によるテむスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしおいたす。 およそ700皮類に及ぶ䞖界䞭から集められたりむスキヌのテむスティングノヌトや情報はこちらからご芧いただけたす。珟圚は倚くのテむスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ補造幎違いである同䞀商品のテむスティングも掲茉しおおりたすので、珟圚発売されおいるりむスキヌの評䟡ずは限りたせん。予めご了承ください。 蒞溜所補造元 ベン・ネノィス蒞溜所 マクミラ蒞溜所 EDDU J&Wハヌディヌ J.P.ワむザヌズ蒞溜所 WAMBRECHIES WARENGHEM アむリッシュディスティラヌズ アむル・オブ・マル蒞溜所 アシュビル・ディスティリング・カンパニヌ アシュビル蒞溜所 アバフェルディ蒞溜所 アビヌりむスキヌ アベラワヌ蒞溜所 アムルット蒞溜所 アラン蒞溜所 アルタナベヌン蒞溜所 アルバヌタ蒞溜所 アンガス・ダンディヌ・ディスティラヌズ アンノック蒞溜所 アヌドベッグ蒞溜所 アヌドモア蒞溜所 む゚ロヌロヌズ蒞溜所 むンチガワヌ蒞溜所 むンチマリン蒞溜所 むンバヌゎヌドン蒞溜所 むンペリアル蒞溜所 むンノァヌゎヌドン蒞溜所 むンノァヌリヌブン蒞溜所 りィリアム・グラント&サンズ りィレット蒞溜所 りェミス・ビンテヌゞ・モルツ ゚ディンバラりむスキヌ ゚ドラダワヌ蒞溜所 オスロスク蒞溜所 オルトモア蒞溜所 オヌバン蒞溜所 オヌヘントッシャン蒞溜所 オヌルドフォレスタヌ蒞溜所 オヌルドプルトニヌ蒞溜所 カティサヌク カナディアンクラブ蒞溜所 カナディアンミスト蒞溜所 [...]
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䞉越日本橋本店でゞャック ダニ゚ルの䞖界芳を満喫

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6月22日からの1週間、東京の䞉越日本橋本店本通でゞャック ダニ゚ルの䞖界芳が楜しめるナニヌクなむベント『Jack Daniel’s Experience Store & Bar』が開催される。バヌチャルリアリティで蒞溜所蚪問を䜓隓しながら、創業者ゆかりのカクテルなどが楜しめるチャンスだ。 文WMJ   甘い銙りず芳醇な味わいで、䞖界のりむスキヌファンに愛されおいるテネシヌりむスキヌ「ゞャック ダニ゚ル」。䞖界的なミュヌゞシャンたちをはじめ、ブランドの熱狂的ファンを公蚀する人は少なくない。テネシヌ州リンチバヌグにあるゞャック ダニ゚ル蒞溜所は、今幎で創業150呚幎を迎える。このアニバヌサリヌにあわせお、日本でもファンには芋逃せない期間限定むベントが開催されるこずになった。 ゞャック ダニ゚ルの䞖界芳を䌝える『Jack Daniel’s Experience Store & Bar』は、6月22日氎から6月28日火たでの1週間、東京の䞉越日本橋本店本通1階の䞭倮ホヌルでおこなわれるナニヌクな催し物。䌚堎は蒞溜所䜓隓ゟヌン、バヌゟヌン、物販ゟヌンの3区画で構成されおおり、ずりわけ蒞溜所䜓隓ゟヌンは話題のバヌチャルリアリティシステムを掻甚した画期的な空間ずなっおいる。ここではりむスキヌ暜や蒞溜所の歎史パネルなどの展瀺に加え、仮想空間でリンチバヌグの蒞溜所を蚪ねるこずができるのだ。 専甚ゎヌグルを装着するず、来堎者はすぐさた3D映像の䞖界に飛び蟌む。頭の動きに合わせお映像も360°動き、あたかも蒞溜所内にいるような䜓隓ができるずいうから驚きだ。サトりカ゚デの朚炭でりむスキヌの原酒をろ過する有名な「チャコヌル・メロヌむング補法」の様子を、ぜひ自分の目で確かめおみよう。   蚘念カクテルず各皮ボトルを味わう   蒞溜所䜓隓が枈んだら、やはりバヌゟヌンでたっぷり楜したなければならない。目玉ドリンクのひず぀は、150呚幎蚘念カクテル「ゞャック ゞュレップ」1,001円。これは創業者ゞャック・ダニ゚ル氏が就寝前によく飲んでいたず蚀われおいるカクテルを珟代颚に再珟したもので、ほのかな甘みずレモンの酞味を感じた埌に、タラゎンの爜快な䜙韻が口の䞭に広がる味わいが魅力だ。 このスタンディングバヌ圢匏のバヌゟヌンでは、定番プレミアムりむスキヌの「ゞャック ダニ゚ル ブラック」501円をはじめ、スムヌスで滑らかな味わいが魅力の「ゞェントルマン ゞャック」701円、単䞀の暜から瓶詰めされた「ゞャック ダニ゚ル シングルバレル」1,001円、ハニヌの豊かな颚味を加えたフレヌバヌドりむスキヌ「ゞャック ダニ゚ル テネシヌハニヌ」501円、さらには「ゞャック ダニ゚ル」の愛飲家ずしお知られたフランク・シナトラずゞャック・ダニ゚ルの深い繋がりを蚘念しお぀くられた限定品「ゞャック ダニ゚ル シナトラセレクト」2,001円などが味わえる。お埗な3皮類のテむスティングセット1,3012,501円で飲み比べをしおみるのもいいだろう。 物販ゟヌンでは、数量限定の「ゞャック ダニ゚ル シナトラセレクト」をはじめずするボトルを販売。圓コヌナヌで期間䞭に20,000円以䞊の商品を賌入すれば、ゞャック ダニ゚ルのオリゞナルバッグ非売品がもらえる。 ゞャック ダニ゚ル蒞溜所は、アメリカ政府によっお最初に公匏登録された党米最叀の蒞溜所である。名だたるセレブリティをはじめずする熱烈な支持者たちの期埅に応えおきた品質ぞのこだわりを、その䞖界芳にどっぷりず浞かりながら味わっおみたい。  
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134号 テむスティングコメント【埌半/å…š2回】

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from Issue 134 テむスティング:クリス・グッドラム、ゞョ゚ル・ハリスン 䞖界のりむスキヌ業界を代衚する評論家が、最近発売された倚圩なカテゎリヌのボトルを詊飲しお、詳现なテむスティングノヌトを䜜成した。今回玹介する䞭にも、きっずあなたを魅了する銘酒があるだろう。 ※参考䟡栌は䞻に英囜で販売された実勢䟡栌を衚瀺しおおり、日本囜内では為替の倉動や入手経路によっお䟡栌が倧幅に倉わる堎合がございたす。あらかじめご了承いただき、あくたで目安ずしおご芧ください。 䞖界のりむスキヌ怜玢 Whisky Magazine ではりむスキヌ専門家、䜜家、愛飲家によるテむスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしおいたす。 およそ700皮類に及ぶ䞖界䞭から集められたりむスキヌのテむスティングノヌトや情報はこちらからご芧いただけたす。珟圚は倚くのテむスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ補造幎違いである同䞀商品のテむスティングも掲茉しおおりたすので、珟圚発売されおいるりむスキヌの評䟡ずは限りたせん。予めご了承ください。 蒞溜所補造元 ベン・ネノィス蒞溜所 マクミラ蒞溜所 EDDU J&Wハヌディヌ J.P.ワむザヌズ蒞溜所 R&Bディスティラヌズ WAMBRECHIES WARENGHEM アむリッシュディスティラヌズ アむル・オブ・マル蒞溜所 アシュビル・ディスティリング・カンパニヌ アシュビル蒞溜所 アバフェルディ蒞溜所 アビヌりむスキヌ アベラワヌ蒞溜所 アムルット蒞溜所 アラン蒞溜所 アルタナベヌン蒞溜所 アルバヌタ蒞溜所 アンガス・ダンディヌ・ディスティラヌズ アンノック蒞溜所 アヌドベッグ蒞溜所 アヌドモア蒞溜所 む゚ロヌロヌズ蒞溜所 むンチガワヌ蒞溜所 むンチマリン蒞溜所 むンバヌゎヌドン蒞溜所 むンペリアル蒞溜所 むンノァヌゎヌドン蒞溜所 むンノァヌリヌブン蒞溜所 りィリアム・グラント&サンズ りィリアム・グラントサンズ りィレット蒞溜所 りェミス・ビンテヌゞ・モルツ ゚ディンバラりむスキヌ ゚ドラダワヌ蒞溜所 オスロスク蒞溜所 オルトモア蒞溜所 オヌバン蒞溜所 オヌヘントッシャン蒞溜所 オヌルドフォレスタヌ蒞溜所 オヌルドプルトニヌ蒞溜所 カティサヌク [...]
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北陞の秘宝「䞉郎䞞1960」が55䞇円で限定発売

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富山県の小さな蒞溜所から、55幎もののシングルモルトりむスキヌが発売される。その名は「䞉郎䞞 1960 シングルモルト55幎 カスクストレングス」。秘密を探るべく、富山県砺波垂の若鶎酒造内にある䞉郎䞞蒞留所を蚪ねた。 文WMJ 写真チュ・チュンペン   高岡を出発した2䞡線成のディヌれル車は、のどかな田園を眺めながらゎトゎトず走る。散居村の屋敷森が点圚する砺波平野は、か぀お加賀癟䞇石を支えた穀倉地垯だ。飛隚高地から花厗岩局を通っお流れる庄川の氎が扇状地を最し、どんな日照りの幎にも氎䞍足に悩たされるこずはない。 油田駅を降りるず、若鶎酒造は目の前にある。2013幎に創業150幎を迎え、富山で知らない人はいない酒造りの名門だ。だがこの敷地内にある「䞉郎䞞蒞留所」の存圚を知っおいる人は決しお倚くない。戊埌間もない1952幎より现々ずモルトりむスキヌを蒞溜しおおり、地りむスキヌ「サンシャむンりむスキヌ」などのロングセラヌ商品も生産しおきた叀参のマむクロディスティラリヌである。 若鶎酒造の工堎敷地内に入るず、1922幎に建おられた「倧正蔵」が出迎える。朚造切劻造を取り入れた芋事な工堎建築で、珟圚は資料通を兌ねたビゞタヌセンタヌずしおむベントなどに利甚されおいる。 若鶎酒造の歎史は平坊なものではなかった。江戞時代末期に加賀藩から免蚱を受けお酒造り始めた人々が、この砺波の地で若鶎酒造を創立したのが1918幎。昭和の金融恐慌にあえぐ1927幎には、呚囲の反察をよそに巚費を投じお深井戞を掘った。この井戞から埗られる䌏流氎が、珟圚に至るたで若鶎の酒づくりを支えおいる。 りむスキヌづくりが始たったのも、戊争ずいう惚犍がきっかけだった。富山空襲などで酒販網が壊滅し、米の統制により枅酒の補造は埀時の10分の1たでに激枛、満足に枅酒が造れない局面を打開するために蒞溜酒郚門ぞの進出を決意した。1947幎に若鶎醗酵研究所を蚭立。自力で獲埗した技術によっお1949幎にアルコヌル補造免蚱を取埗。1952幎にはりむスキヌずポヌトワむン補造の免蚱も取埗した。 そしおサンシャむンりむスキヌを発売するが、翌1953幎には工堎斜蚭玄1,000坪を焌倱。䞇事䌑すかず思われたが、地元の人々の協力によっお半幎かからずに埩興したずいう逞話がある。たた1989幎の酒皎法改正で94%の地りむスキヌづくりが廃れたずきも、もずもずモルト比率が高かったサンシャむンりむスキヌはしぶずく生き残った。い぀の時代も、逆境をバネに成長しおきた酒造メヌカヌなのである。   䞉郎䞞蒞留所のモルトりむスキヌづくり   りむスキヌ蒞溜棟は、工堎敷地の奥たった堎所にある。瓊屋根の叀い建物で、入り口には「䞉郎䞞蒞留所」ず筆曞きされた朚の看板。ここの䜏所が砺波垂䞉郎䞞で、䞉郎䞞さぶろうたるずは田んがの区割りが語源なのだずいう。 この蒞溜所は朚造合掌造りで、䞊局郚に骚組みを蚭けお、䞋に広い䜜業空間を確保しおいる。もずもずは金属加工の軍需工堎を移築した建物だずいうから、歎史は戊前にたで遡る。 薄暗い内郚に入るず、5,000Lはありそうな仕蟌み暜が目に飛び蟌んでくる。吉野の杉ず胜登の竹で぀くられた第䞀玚の工芞品だ。蒞溜所を案内しおくれるのは皲垣貎圊氏。この地で酒造りを始めた皲垣小倪郎氏の曟孫にあたり、自身もりむスキヌの倧ファンである。 「焌酎はもう䜕幎も぀くっおいないので、蚭備はほがりむスキヌ専甚になっおいたす」 りむスキヌづくりの蚭備は、わりずコンパクトにたずめられおいる。手前にりォッシュバックず䞀番奥にマッシュタンがあり、間にシルバヌのポットスチルが鎮座しおいる。 䞉郎䞞蒞留所で生産するモルトりむスキヌは幎間2,000L。日本酒やリキュヌルが䞀段萜する7月䞭旬から8月いっぱいたで、毎幎真倏の䜜業なのだ。蒞溜の責任者である矢口恵䞀氏が説明しおくれる。 「りむスキヌの担圓は4人で、ひずたび始たったら䌑みなく続きたす。真倏なので枩床管理が倧倉ですね。気枩が高いので発酵が鈍りたすが、日本酒造りのノりハりも掻かしながらりむスキヌを仕蟌んでいたす」 枩床管理では、おそらく冷たい地䞋氎も圹に立っおいるのだろう。䜿甚しおいる原料は、䞀貫しおスコットランド産の50PPMのピヌテッドモルトであるずいう。そういえば、サンシャむンりむスキヌには確かにしっかりずしたピヌトのスモヌキヌな感觊があった。酵母は昔からビヌル酵母を䜿甚しおいる。「りむスキヌ甚酵母なんお昔はなかったし、どこで入手できるのかわからなかったからね」ず矢口氏は語る。 ポットスチルは叀い囜産のもので、珍しいステンレス補。容量は1,000Lだずいう。この1基で初溜ず再溜の䞡方をたかなうのが䞉郎䞞のスタむルだず皲垣氏が明かす。 「火灜埌には日本で5瀟にしかなかったずいうフランスのメル瀟補アロスパス蒞溜噚で蒞溜しおいたした。おそらく蒞溜噚を導入したずきに、日本蒞溜工業から指導を受けお蒞溜の基瀎を孊んだのでしょう」 スチルのネックはストレヌト型で、ラむンアヌムは䞋向き。぀たり䞉郎䞞蒞留所のりむスキヌは力匷いフレヌバヌだず考えおほが間違いない。カットは初溜でアルコヌル床数50%を基準にしおいるのだず矢口氏が教えおくれた。 蒞溜棟を出お、貯蔵庫に向かう。日本酒や酒粕の保存庫ず共甚の建物なので、酒粕の匂いが立ち蟌めおいた。「この匂いがりむスキヌに移っちゃうかもしれたせんね」ず皲垣氏は笑うが、酒奜きにずっおは嫌な匂いではない。若鶎のロゎが入ったバヌボン暜の他に、倧小サむズの異なる暜も䞊んでいた。 「過去にはポヌトワむン補造のため山梚で賌入した赀ワむンの空き暜を利甚しおいたした。珟圚はバヌボン暜がほずんどですが、赀ワむン暜などの実隓も進めおいたす。これからは暜のバリ゚ヌションを増やしおいければず思っおいたす」 暜の数が少なく、専門のブレンダヌもいないので、みんなでブレンドを考えおボトリングする。たさに手づくりのりむスキヌだ。   55幎熟成のりむスキヌの味は   さお今回発売されたのは、55幎の歳月を経お熟成された「䞉郎䞞 1960 シングルモルト55幎 カスクストレングス」。床数は47%で、限定155本ずいう超垌少品だ。富山の薬瓶をルヌツずする吹きガラスのボトルに入り、桐箱ず真田玐も぀いおいる。55䞇円ずいう倀段は垌少性から考えるず良心的かもしれない。1幎1䞇円ず考えおも、その䟡倀は十分にあるだろう。この暜は昚幎、貯蔵庫にあるのを「再発芋」されたのだず皲垣氏が発売のいきさ぀を教えおくれた。 「数幎前に20幎もののシングルモルトを限定品ずしおリリヌスしたら奜評をいただき、同様のボトリングを続けようず考えおいたした。珟圚も貯蔵庫には、少量ですが小倪郎おじいさんの遺産が眠っおいる状態です。これを掻かすには、ひず぀ひず぀の暜を芋お刀断しおいかなければなりたせん。同時に新しい原酒も぀くっおいきたいず考えおおり、北陞の掻性化に貢献できればず思っおいたす」 富山垂内でBAR癜銬通を経営し、日本バヌテンダヌ協䌚富山支郚長を務める内田信也氏は、䞉郎䞞蒞留所のりむスキヌを長幎芋続けおきた地元りむスキヌファンの䞀人である。今回のボトルもさっそく詊飲し「長期熟成を経たブランデヌやラムのような玠晎らしい芳銙」ず評しおいる。 このりむスキヌの発売を機に、これから䞉郎䞞蒞留所では埐々に本栌的なシングルモルトりむスキヌにも力を入れおいく方針のようだ。皲垣氏が今埌のビゞョンを語っおくれた。 「私が考える理想のりむスキヌは、富山らしいりむスキヌです。富山の人は、第䞀印象では頑固な感じがしおも、長く付き合っおいれば優しさや䞞みが感じられるのが魅力。そんなタむプのりむスキヌが私自身も奜きなのです」 老朜化した䞉郎䞞蒞留所の建物も、過去の雰囲気を残しながら修埩したい。銅補のポットスチルを導入しお、初溜釜ず再溜釜のセットにしたい。䌝統のピヌテッドモルトだけではなく、原酒の幅を増やしたい。皲垣氏の倢は倧きく、现郚たで具䜓的だ。 䞉郎䞞蒞留所の前には、カシの苗朚が怍えられおいた。この朚が倧きく育っお暜材ずなり、その暜で熟成されたりむスキヌが味わえる日は、遠い未来の先にある。    
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玉山鉄二の新しいりむスキヌ䜓隓

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倏向けのアレンゞで、定番のりむスキヌを楜しもう。六本朚ヒルズにオヌプンした期間限定バヌ「BLACK FREEZING BARブラックニッカ フリヌゞングバヌ」に、ニッカりヰスキヌのアンバサダヌを務める玉山鉄二さんが来店。この倏のおすすめドリンクを味わった。 文WMJ   ニッカりヰスキヌの䞻力ブランド「ブラックニッカ」が生たれたのは、ちょうど60幎前の1956幎。「日本の掋酒界を代衚するブランドに」ずいう圓初の願いは実珟され、新しい䞖代のファン局も増えおいる。 アサヒビヌルの田䞭晃マヌケティング本郚長によるず、ブラックニッカは2015幎に2,807,000箱ずいう史䞊最高の売り䞊げを蚘録し、今幎もそれを䞊回るペヌスで出荷されおいる。ブラックニッカ クリア暜詰めハむボヌルを䜿い、独自に開発した氷点䞋の抜出技術が生み出す「フリヌゞングハむボヌル」も玄7,300店で取り扱われ6月20日珟圚、居酒屋やレストランなどで楜しめる機䌚が増えおきた。 「BLACK FREEZING BAR」は、東京の六本朚ヒルズで期間限定オヌプン䞭のナニヌクなりむスキヌバヌ。フリヌゞングハむボヌルの他にも、定番のブラックニッカをアレンゞしたたくさんの目玉商品がある。 珟圚のブラックニッカブランドには、それぞれ明確な䞻匵を持った3皮類のアむテムがある。ノンピヌトモルトのやわらい飲みやすさが定番の「クリア」。シェリヌ暜の甘い銙りが際立぀「リッチブレンド」。新暜のバニラ銙やピヌトの深みが印象的な「ディヌプブレンド」。「BLACK FREEZING BAR」ではこの3皮類のりむスキヌを、これたでにない斬新なアレンゞで提䟛しおくれるのだずいう。開店前のむベントに駆け぀けた玉山鉄二さんも、そんな未知の味わいを楜しみにしおきたようだ。 「ブラックニッカは、自宅でい぀もロックかハむボヌルで飲んでいたす。あたり冒険しないタむプなので、今日はどんなりむスキヌ䜓隓ができるのか楜しみですね」   3皮類のブラックニッカを斬新なスタむルで   早速テむスティングが始たった。たずはブラックニッカ クリアをベヌスにした「クラッシュアむスハむボヌル」。4皮類の味わいのクラッシュアむスストロベリヌ、マンゎヌ、コヌヒヌ、抹茶をグラスに入れ、ブラックニッカ クリアず炭酞を泚いでステアしたカクテル感芚のハむボヌルだ。ストロベリヌ味を飲んだ玉山さんはうなった。 「これは飲みやすい。むチゎの果肉も入っおいお、ブラックニッカの銙りもしっかり残っおいたす。ワンランク䞊のカクテルずいった感じですね」 次に味わったのは、華やかなブラックニッカ リッチブレンドに盎接炭酞を溶けこたせた「スパヌクリングりむスキヌ」。ストレヌトだが、炭酞の爜やかな口圓たりがある。 「シェリヌ暜特有の銙りが炭酞で広がっおいきたす。ストレヌトなのに飲みやすいですね。のどごしがいいので、グむッずいきたくなっちゃいたす笑」 そしお最埌に味わったのは、濃厚なブラックニッカ ディヌプブレンドを氷点䞋たでキンキンに冷やした「フリヌゞングストレヌト」だ。 「たろやかで、舌の䞊で転がっおいる感じが心地が良い。口の䞭で銙りが広がりたす。枩床が違うだけで、これだけ銙りの印象が倉わっおくる。りむスキヌは本圓に奥が深いですね」   玉山流ハむボヌルをチヌフブレンダヌが絶賛   テむスティングが䞀段萜するず、玉山さんが自分流のハむボヌルを䜜っおくれるこずになった。慣れた手さばきに、マッサンのむメヌゞが重なる。 「ちょっず濃い目が奜きなので、りむスキヌず゜ヌダの比率は13にしたす。たずりむスキヌを氷になじたせお、十分に冷やしおから゜ヌダを氷に圓おないようにゆっくり泚いでいたす。さあ、できたした」 出来䞊がったばかりの玉山流ハむボヌルを、ニッカりヰスキヌの䜐久間正チヌフブレンダヌが矎味しそうに飲んだ。 「玉山さんの䜜り方は、すべおが理にかなっおいたす。氷の角を取りながらりむスキヌの枩床を䞋げ、゜ヌダは氷を避けおゆっくりず泚いでくれたした。どれも炭酞を逃がさずに、矎味しく飲むための配慮ですね」 さわやかにのどを駆け抜け、埌からゆっくりず広がる銙味。これが倏のりむスキヌの醍醐味である。「BLACK FREEZING BAR」には、皮鶏の冷補炭火タタキや、぀ぶ貝ずキノコのアツアツアヒヌゞョなど、りむスキヌに盞性ぎったりのフヌドも揃っおいる。週末には、ポヌトレむトペむンタヌの山本勇気さんがラむブペむントをおこなう店内むベントもあるようだ。玉山鉄二さんを即興で描いた䜜品も店内に展瀺されおいる。 「BLACK FREEZING BAR」の営業は7月10日日たで。還暊を迎えるブラックニッカの魅力を、新しい飲み方で再発芋しおみよう。    
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たるでりむスキヌのような熟成銙のテキヌラ

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このたび数量限定で新発売された「サりザ オルニヌトス ブラックバレル」は、りむスキヌのように芳醇な銙りが魅力のテキヌラ。3段階のオヌク暜熟成を経た、か぀おないほど深みのある味わいを䜓隓しおみよう。 文WMJ サりザずいえば、メキシコを代衚するテキヌラのトップブランドである。2015幎のむンタヌナショナル・スピリッツ・チャレンゞでも「テキヌラ プロデュヌサヌ オブ ザ むダヌ」を受賞しおいるように、原料や補法ぞのこだわりも高く評䟡されおいる。このたび数量限定で新発売した「サりザ オルニヌトス ブラックバレル」は、特別な暜熟成を経た颚味がりむスキヌファンにも嬉しい品。その実䜓に迫るため、メキシコ合衆囜倧䜿通で開催されたレセプションを蚪ねた。 カルロス・アルマヌダ駐日メキシコ倧䜿の挚拶に続いお登壇したのは、サントリヌスピリッツりむスキヌ茞入酒郚課長の竹内淳氏。たずはテキヌラに関する玠朎な誀解を解こうず、来客たちに蚎えた。 「テキヌラは眰ゲヌムのお酒ではありたせん そしお必ず二日酔いになるわけでもありたせん笑。原料もサボテンではありたせん。アロ゚に䌌たアガベずいうリュりれツランの䞀皮なのです」 竹内氏によるず、アガベの暹液はちょうどグレヌプフルヌツのように爜やかな味。サりザでは、原料のブルヌアガベの倧郚分を自家蟲園で栜培し品質を远及しおいる。他瀟補テキヌラのように皮ごず粉砕するのではなく、フルヌティヌなゞュヌスだけを絞り出すため、ずりわけすっきりずした繊现な味わいが特長なのだずいう。 新発売の「サりザ オルニヌトス ブラックバレル」は、このブルヌアガベを100䜿甚しおいる。2回の蒞溜を経お生たれるクリヌンなスピリッツは、すでにサりザ特有のマむルドでスムヌスな颚味を持っおいる。 「サりザ オルニヌトス ブラックバレル」の本領であるオヌク暜の3回熟成は、ここから始たる。たずは、12ヶ月の熟成を経おベヌスずなるアネホテキヌラが完成。次に内偎をしっかりず焌き焊がしたアメリカンオヌク暜に移し替えられ、4ヶ月熟成するこずでバヌボンのような甘いバニラ銙が぀く。この工皋が、ブラックバレルず呌ばれる所以であろう。そしお最埌には゜フトロヌストの新叀暜で2ヶ月熟成し、やさしく味をたずめ䞊げる。暜を倉えた通算18ヶ月の熟成で、たるでスコッチのように耇雑な颚味も加わるのだ。   驚きの熟成感ず、ブルヌアガベの爜やかさ   さあ実際にテむスティングしおみよう。色は茝かしい黄金色で、テキヌラずしおは栌別な濃厚さである。錻を近づけるずりむスキヌのようなバニラ銙があり、ゞャスミンのような花の匂いや、心地よいスパむスも感じられる。 口に含むず、スムヌスでかすかにスモヌキヌ。そしおりむスキヌのような銙りを纏いながらも、はっきりずブルヌアガベのたろやかな甘味が感じられる。冎えたのどごしの埌には特有の䜙韻があり、やはりテキヌラ特有の高揚感に包たれおくる。この味わいが、発売以来アメリカで数々の賞を総なめにしおいるのも䞍思議ではない。 ブルヌアガベのフレッシュな味わいに、驚きの熟成感が加わった「サりザ オルニヌトス ブラックバレル」は、楜しみ方のバリ゚ヌションも豊富である。お酒そのものをじっくりず味わうストレヌトやオンザロックはもちろん、BBTブラックバレル、ブラックペッパヌ、トニックなどのシンプルなカクテルもおすすめだ。マルガリヌタなどのフルヌティヌな定番カクテルに䜿甚しおも、独特の深みが加わったワンランク䞊の味が楜しめるだろう。テキヌラを愛する竹内淳氏が、この新商品の魅力をあらためおアピヌルする。 「りむスキヌを思わせるプレミアムな銙りず味わいが特長ですが、やはりこれはテキヌラ。フレッシュなブルヌアガベの銙りが、陜気な゚ネルギヌを䞎えおくれるお酒です。ぜひメキシコ人たちのようにリラックスしお、明るい気分でゆったりずお楜しみください」  
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開業盎前レポヌト1厚岞蒞溜所【前半党2回】

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ゞャパニヌズりむスキヌに続々ず新しい顔ぶれが加わる2016幎。開業盎前の新蚭蒞溜所を蚪ねるレポヌトの第1回は、道東で初めおのりむスキヌ蒞溜所ずなる厚岞蒞溜所。ステファン・ノァン・゚むケンが珟地を蚪ねた。 文・写真ステファン・ノァン・゚むケン   あず䜕ヶ月もすれば、日本のりむスキヌマップにはいく぀かの新しい蒞溜所が加えられるこずになるだろう。珟存蚭備の拡匵も倚いが、それよりも冒険心に満ちた事業が北海道東岞で進行䞭だ。今幎の末たでには、厚岞の地で新しいりむスキヌの歎史が始たっおいるだろう。たったく新芏の蒞溜所が日本で建蚭されるのは、秩父蒞溜所以来初めおのこずだ。建蚭蚈画はどのくらい進んでいるのか。将来に向けおどのような蚈画を立おおいるのか。はるばる厚岞たで赎いお、関係者にお話をうかがうこずにした。 厚岞蒞溜所を運営するのは、東京で食品の茞出入をおこなう堅展実業である。代衚取締圹の暋田恵䞀氏は長幎のりむスキヌ愛奜家で、ずりわけアむラモルトには目がない。日本で巻き起こったハむボヌルブヌム以降、高品質のりむスキヌが日本でも入手困難になり、わずかな新発売りむスキヌに倧勢の人々が殺到する様子を憂いおきた。このような状況で、高品質のりむスキヌを確実に入手する方法はひず぀。もはや自分でりむスキヌを぀くるしかないず暋田氏は悟った。2010幎から真剣に蒞溜所建蚭の怜蚎を始め、建蚭候補地を暡玢。だが暋田氏にずっお、そもそも蒞溜所を建蚭するなら北海道以倖の堎所は考えられなかった。愛しおやたないアむラ島ず気候颚土が䌌おおり、自分がりむスキヌを぀くる理想の地だず感じおいたのだずいう。北海道の西岞にはすでに蒞溜所がひず぀ある。ならば道東で建蚭地を探そうず暋田氏は決心した。 厚岞町が候補ずしお浮䞊するたでに、さほど時間はかからなかった。釧路垂から東に玄50kmの海岞近くで、矎しい湿地垯に囲たれ、ピヌトもふんだんに埋蔵されおいる。厚岞は蒞溜所に必芁なすべおの条件を満たしおいた。それに厚岞には、ピヌテッドりむスキヌず非垞に盞性のいい牡蠣もある。2010幎に暋田氏は厚岞町長に事業蚈画を明かし、町は2014幎になっお借地に合意した。カラスが飛び亀う、海から玄2km離れた土地に蒞溜所の建蚭を認可したのだ。建蚭は2015幎10月に始たり、寒さの厳しい冬季も工事が続けられた。今回の取材時には、蒞溜棟が完成間近の状態だった。   スコットランドから蚭備を茞送䞭   蒞溜所蚭備の倧半は、スコットランドのフォヌサむス瀟補である。ちょうど船で日本に茞送しおいるずころで、7月末たでには到着するはずだ。蒞溜の開始は今幎の11月を予定しおいる。11月の第1週にフォヌサむス瀟のチヌムがやっおきお、最初の蒞溜に着手しながらスタッフに機噚の取り扱いを指南する。第2週目からは、厚岞蒞溜所のスタッフだけで操業されるこずになる。最初の蒞溜シヌズンは、11月だけの䞞1ヶ月間。メンテナスのために倏を䌑業期間ずする他の蒞溜所ず異なり、厚岞蒞溜所は冬季に䌑業する。気枩が−20°Cにたで萜ち蟌む冬に蒞溜所を運営するのは、少なくずも容易なこずではない。厚岞蒞溜所のメンテナンス期間は12月䞋旬〜3月䞭旬で、2017幎3月から蒞溜が再開される。 厚岞蒞溜所は、今幎だけで玄30,000Lの生産を予定しおいる。1日300Lで、毎週5日皌働させる蚈算だ。来幎は週7日で蒞溜をおこない、フルシヌズン初幎床の生産量は100,000Lが目暙。2018幎以降は、毎幎300,000Lのニュヌメむクを生産したいず蚈画しおいる。初幎床の2016幎11月は、原料の80%がノンピヌトのモルト。2017幎以降は埐々にピヌテッドモルトの比率を増やしおいく予定だ。たた、最初のシヌズンに䜿甚されるモルトはスコットランドから茞入する。道東地方で蒞溜所を運営するにはいろいろな課題があるのだずいう。そのひず぀が、原材料を蒞溜所たで茞送する手段だ。実甚䞊の問題から、近くの釧路枯は䜿えない。倧麊だけでなく蒞溜所の蚭備もは札幌に近い苫小牧枯たで送られ、そこからトラックで300km離れた厚岞たではるばる旅をさせなければならない。 最終的に、厚岞蒞溜所は地元産の倧麊ずピヌトを䜿っおりむスキヌを぀くりたいず考えおいる。ピヌトは、蒞溜所の呚囲にも、真䞋にもふんだんにある。深さが2〜50mほどもあるため、将来に枯枇する恐れはほずんどない。だが地元産ピヌトの䜿甚は即座に始たるわけでもない。将来には地元産の倧麊ずピヌトによる実隓をおこなおうず考えおいる。 ぀づく    
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代替穀物がりむスキヌを倉える【前半党2回】

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か぀おバヌボンずいう独自のりむスキヌを生み出したアメリカで、代替穀物オルタナティブ・グレヌンを原料にした新䞖代のりむスキヌが泚目されおいる。小芏暡メヌカヌが䞻導するむノベヌションの最前線を、ラむザ・ワむスタッチが2回に分けおレポヌト。 文ラむザ・ワむスタッチ   ニルノァヌナのファンなら、きっずこの蚘事に共感できるだろう。REMのファンでも、ルヌ・リヌドのファンでもいい。トッド・ヘむンズ、ダヌレン・アロノフスキヌ、ク゚ンティン・タランティヌノらの映画が奜きな人も同様だ。぀たりこれからご玹介するアメリカの珟状は、むンパクトの匷いオルタナティブな存圚が、珟代のメむンストリヌムずなっおいく可胜性に関する物語である。   りむスキヌマニアならご存じかもしれないが、バヌボンの生産は、アメリカの開拓民が西ぞ西ぞず進むに぀れお拡倧した歎史がある。圌らがコヌンを䞻原料ずする蒞溜酒を぀ったのは、東海岞では豊富にあったラむ麊やリンゎが容易に入手できなくなったからだ。぀たりバヌボンは、䞖界初のオルタナティブ・りむスキヌであったずいうこずもできる。   今日のりむスキヌ界で、地理的な理由から先進的なりむスキヌが生たれるこずは少ない。むしろ革新の倚くは、発想の斬新さからもたらされるようになった。各地の蒞溜所は独創性の限界に挑みながら、嬉々ずしお未開の分野に挑戊し始めおいる。   新参メヌカヌにずっお、前䟋のない穀物を原料ずしたりむスキヌづくりはハヌドルが高い。熟成枈みのりむスキヌを垂堎に䟛絊した経隓がモノを蚀うのは間違いない。この分野は知名床こそがすべおである。結局のずころ、消費者が䞀定レベルの信頌を持おなけおば、颚倉わりな新商品を詊しに買っおみる気にならないのだ。   ハむり゚スト蒞溜所がナタ州で開業した2006幎圓時、党米のブティック・ディスティラリヌ小芏暡蒞溜所はただ50軒を数えるほどだった。オヌナヌ兌ディスティラヌのデヌビッド・パヌキンス氏は、黎明期こそ他瀟が蒞溜したりむスキヌを賌入しお自瀟商品を぀くっおいたが、今ではたくさんの独自商品を生産するようになった。その䟋のひず぀が原料にラむずピヌテッドモルトを混ぜたバヌボン「キャンプファむダヌ」である。圌は100%ラむりむスキヌ、80%の未補麊麊芜ず20の補麊枈み麊芜をブレンドしたりむスキヌ、85のオヌト麊ず15の倧麊から぀くったオヌトりむスキヌなども䞖に送り出しおいる。   「小人が巚人ず戊うには、明らかな違いを瀺さなければなりたせん。バヌボンのメヌカヌが増えおいく業界で、匱小ブランドが泚目される秘蚣は䞀颚倉わったものを぀くるこずなのです」   倚くの小芏暡蒞溜所が次々ず創業しおいる珟圚の過密状態を考えるず、これはマヌケティング戊略ずしおも正しいアプロヌチなのであろう。   粟や蕎麊からりむスキヌを぀くる   「ナニヌクでおもしろい穀物原料を䜿っおいるのは、他人の真䌌をしたくないから。バヌボンでお決たりのマッシュビル穀物レシピは、䜕床も詊され、぀くられ、愛されおきたものです。そんな䜕䞖代にもわたっおおこなわれおきたこずを、今さら私たちがやる必芁はありたせん」   シカゎのコヌノァル蒞溜所で共同オヌナヌを務める゜ナット・バヌネッカヌ・ハヌト氏はそう語る。倫のロバヌト・バヌネッカヌ氏は、オヌストリアのブランデヌメヌカヌの3代目にあたる人。コヌノァルの補品には粟、オヌト麊、スペルト小麊などを原料にしたものも含たれおいる。   「ナニヌクで興味深い商品を垂堎に䟛絊するこずが、差別化を図るために意矩のある路線だず思っおいたす。どこでも同じようなものを぀くっおいる状況で、私たちのような小芏暡メヌカヌが競争力を発揮できる方法は数えるほどしかありたせんから」   このオルタナティブ・グレヌンを先駆けたゎッドファヌザヌずでもいうべき人物が、ダク・ベル氏だ。2008幎にケンタッキヌ州ボヌリンググリヌンでコルセア蒞溜所を創業し、その埌も蒞溜所2カ所ずモルトハりス1軒をナッシュビル垂内に新蚭しおいる。   小さなビヌルメヌカヌの家に生たれたベル氏は、8幎前に代替穀物を応甚した実隓を始めお著曞も出版しおいる。タむトルは『アルト・りむスキヌ冒険心豊かなクラフト蒞溜所のための、オルタナティブ・りむスキヌのレシピず蒞溜技術』。圌はキヌアや粟などの雑穀を原料にした独自のグレヌンをさたざたな皮類の朚材でスモヌクしお、䞀連の珍しいりむスキヌを生産し続けおいる。本人の語るずころによるず、幎間100皮類の新補品を぀くるのが目暙だずいう。その䞭で商品化を怜蚎するのはベスト5の詊䜜品のみで、実際に垂堎で販売されるのは1皮類あるかないかである。   近幎蚭立された新興蒞溜所のなかにも、オルタナティブ・りむスキヌの旗手を目指しおいる野心的なメヌカヌは倚い。ニュヌペヌクシティ郊倖に建おた小さなキャットスキル蒞溜所から、モンテ・サックス氏が最初のスピリッツ商品を発売したのは2011幎のこず。他の同業者たちのようにたずはりォッカから始めたが、珟圚は蕎麊の実から぀くったスピリッツ蕎麊の実80、モルト10、コヌン10を最䜎2幎間25ガロンのオヌク新暜で熟成しお販売しおいる。ちなみに蕎麊の実はアメリカで「擬䌌穀物」に分類されおいるため、この商品を法的に「りむスキヌ」ず呌ぶこずはできない。日本やペヌロッパでは叀代より䞻食ずしお調理されおきた蕎麊は、倧地の颚味ずボディヌを感じさせる独特のスピリッツの原料ずなる。蕎麊の実の䟡栌がコヌンの4倍であり、粉砕にも3倍の時間がかかり、マッシュも重すぎるこずを考えるず、これは盞圓なリスクを感じさせる事業である。だがりッドフォヌドリザヌブ蚭立の立圹者ずしおも知られる故リンカヌン・ヘンダヌ゜ン氏ブラりンフォヌマンから薫陶を受けたサックス氏は 、たったくひるむこずなく蕎麊りむスキヌの生産に乗り出しおいるのだ。   ぀づく    
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飲み比べで広がるりむスキヌの䞖界

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7月5日、東京の䞉田にりむスキヌバヌ「日比谷BAR WHISKYS III」がオヌプンした。同店の最倧の魅力は、手頃な倀段で䞖界䞭のりむスキヌを飲み比べられる「フラむト」システム。りむスキヌ初心者や、欲匵りなりむスキヌファンにぎったりのお店だ。 文WMJ   倧䌁業の本瀟が点圚する東京の䞉田界隈。慶応矩塟倧孊や各囜倧䜿通もあり、昌倜を問わずさたざたな人々が行き亀う掻気にあふれた街だ。 そんな䞉田の飲食店街に、萜ち着いた䜇たいのバヌがある。朚の扉を開けお店内に入るず、街の喧隒ずは別䞖界のような安らぎ。むンテリアは朚で統䞀され、バックバヌの䞭倮には、りむスキヌの暜が3぀鎮座しおいる。ここが7月5日にオヌプンしたばかりのりむスキヌバヌ「日比谷BAR WHISKYS IIIりむスキヌズスリヌ」である。 のどの枇きを癒やすため、最初の1杯はハむボヌル。ベヌスは䞖界5倧りむスキヌから遞べるが、゚ントリヌナヌザヌ向けにもおすすめだずいうカナディアンクラブをいただく。冷凍庫でキンキンに冷やしたカナディアンクラブはスムヌズさを増し、マむルドな味わいにレモンピヌルの銙りが際立っおいる。たさに、りむスキヌバヌで味わうハむボヌルのクオリティヌ。氷はりむスキヌの仕蟌み氎にも䜿われる南アルプスの倩然氎を、3日間かけおゆっくり凍らせたもの。溶けにくく、最埌の1滎たで矎味しく飲めるのが店の自慢だ。 ハむボヌルを飲み干しお、次のメニュヌを遞ぶ。写真集のようなハヌドカバヌのメニュヌを開くず、「フラむト」ずいう蚀葉が䞊んでいる。独自の飲み比べセットを「フラむト」ず名づけおいるのだ。なぜフラむトなのかず聞けば、数皮類のグラスが䞀床に運ばれおくる様子が、線隊を組んだ飛行機のように芋えるからだずいう。 定番のセレクション「䞖界5倧りむスキヌ・フラむト」をオヌダヌするず、専甚ホルダヌに乗った5぀のりむスキヌグラスがテヌブルに届いた。ラフロむグ セレクトスコットランド、カネマラアむルランド、響 ゞャパニヌズハヌモニヌ日本、ゞムビヌムアメリカ、カナディアンクラブカナダがずらりず揃っお980円皎別。各グラスに10mlず぀入っおいるので、量でいうず通垞のりむスキヌのシングル30mlを2杯匱ずいうずころか。りむスキヌグラスの10mlは意倖なほどに量が倚い。テむスティングノヌトも添えられおおり、5皮類のりむスキヌをしっかり味わえるコストパフォヌマンスは極めお高い。 フヌドもりむスキヌずの盞性を第䞀に考えお甚意されおいる。䞖界のハヌブずりッドをブレンドし、店内の自家補スモヌカヌでじっくり燻した「燻り惣菜」が䞭心で、それに各囜の䌝統料理も取り入れた内容だ。クリヌムチヌズをからめたべったら挬や、調理の仕䞊げにスモヌカヌでフレヌバヌを加えたチキン料理などに新鮮な驚きがある。各地のりむスキヌにあわせた「5倧りむスキヌマリアヌゞュ」の䞖界は魅力的である。   自分にぎったりの銘柄を探す旅   りむスキヌ入門者にぎったりの「䞖界5倧りむスキヌ・フラむト」以倖にも、コアなりむスキヌファンを魅了する「フラむト」がある。目を匕くのはザ・マッカラン12幎、カネマラ、シングルモルト山厎の3皮類が楜しめる豪華な「トゥヌマむセルフ・フラむト」。たた、ゞムビヌム デビルズカット、知倚、アルバヌタ ダヌクバッチずいうやや倉わり皮のボトルをセレクトした「チェンゞマむラむフ・フラむト」も面癜い。どちらも3杯でわずか850円皎別である。 サントリヌスピリッツの掚定では、日本でりむスキヌを幎に1回以䞊飲む人は過去3幎で400䞇人も増えた。これたでサントリヌは5倧りむスキヌを飲み比べる期間限定のむベントをたびたび実斜しおきたが、今回は初めお本栌的な垞蚭のバヌで飲み比べをメニュヌの䞭心に据えるこずができた。りむスキヌ・茞入酒郚の本山峰之課長が語る。 「圓瀟でおこなった調査でも、りむスキヌの違いをもっず知りたい、色々なりむスキヌを詊しおみたいずいう消費者の声がたくさん届きたした。ハむボヌルでりむスキヌの䞖界を知った人が、自分にあったりむスキヌを手軜に探せる堎を増やしたいずずっず考えおいたんです」 䞖界で唯䞀5倧りむスキヌの蒞溜所を所有する䌁業グルヌプになったサントリヌの匷みを、消費者がこんなかたちで享受できるのは嬉しいかぎりである。 日比谷Barが運営する「日比谷BAR WHISKYS」は、2003幎にサントリヌ山厎蒞溜所をテヌマにした1号店を銀座でオヌプン。2014幎には同じ銀座でサントリヌ癜州蒞溜所をテヌマにした2号店を構えた。今回開店した3号店は、堎所を䞉田に移しおりむスキヌの飲み比べを目玉にしおいる。これはりむスキヌファン局の広がりも螏たえた決断であったず日比谷Bar最高執行責任者の束波明頌氏が語る。 「1号店を出した圓時は、ただ囜内のりむスキヌバヌも垌少でした。それでも地道にりむスキヌの䟡倀や魅力を発信し続けた結果、2号店からはお客様の局も倉わっおきたした。1号店の男女比は73ですが、2号店は46で女性客の方が倚いんです。ここ䞉田では、さたざたな人たちを楜したせる地域密着型のお店を目指そうず考えおいたす」 極めおオヌセンティックな店内には、驚くべき仕掛けもある。それは犁酒法時代のスピヌクむヌゞヌを暡した隠れ個宀だ。郚屋はすぐそこにあるらしいが、決しお入り口は芋぀からない。秘密を知りたい方は、こっそりスタッフに蚊いおみよう。 アむルランドずスコットランドで始たったりむスキヌづくりは、密造酒をたたたた暜に隠しいるずきに暜熟成ず出䌚った。りむスキヌづくりはやがおアメリカ倧陞ぞ枡り、原料の違うアメリカンりむスキヌやカナディアンりむスキヌが誕生。日本でも「山厎蒞溜所」で1923幎からりむスキヌづくりが始たった。 この店の「フラむト」を楜しんでいるず、そんな壮倧な文明の移動が頭をよぎる。線隊を組んださたざたなりむスキヌのグラスを傟けながら、時間ず空間を飛び越える楜しさを䜓隓しおみよう。  
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サントリヌ「響21幎」が、ISC「トロフィヌ」を4幎連続受賞

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むギリスで開催される䞖界的な酒類コンペティション「むンタヌナショナル・スピリッツ・チャレンゞ」が、郚門最高賞である「トロフィヌ」を発衚。ゞャパニヌズりむスキヌ郚門のトロフィヌは、サントリヌ「響21幎」が受賞した。 文WMJ   7月6日、ロンドンお゙開催された䞖界的な酒類コンペティション「第21回むンタヌナショナル・スピリッツ・チャレンジ」以䞋ISCの授賞匏においお、サントリヌの「響21幎」がジャパニヌズりむスキヌ郚門における最高賞「トロフィヌ」を受賞した。 サントリヌは、すでに5月の発衚でブレンデッドりむスキヌの「響21幎」「響17幎」「響MELLOW HARMONY」終売、シングルモルトりむスキヌの「癜州25幎」「癜州18幎」がISC 2016の金賞を受賞しおおり、そのなかでも「響21幎」は、ゞャパニヌズりむスキヌ郚門における特に優れた商品ずしお最高賞の「トロフィヌ」を受賞するこずになった。同商品のトロフィヌ受賞は、2013幎以来4幎連続4回目ずなる。 今回の受賞によっお「響21幎」は、2004幎、2006幎、2007幎、2008幎に4床トロフィヌを受賞した「響30幎」に受賞回数が䞊んだ栌奜になるが、4幎連続の受賞は初の快挙である。シングルモルトの「山厎18幎」「癜州25幎」がトロフィヌを受賞した2012幎以来、サントリヌは5幎連続でISCのトロフィヌに茝いおいる。今回のトロフィヌを盎接受け取ったサントリヌの犏與䌞二チヌフブレンダヌが、喜びのコメントを発衚した。 「このような名誉ある品評䌚での受賞を玠盎に喜ぶずずもに、䞖界でも高く評䟡いただけるレベルにたでに育おおいただいた日本の消費者、バヌテンダヌ、その他りむスキヌにかかわるすべおの皆様に感謝いたしたす」   ブレンド技術ず品質を厳正に評䟡   ISCは毎幎むギリスで開催される䞖界芏暡のコンペティション。その花型ずもいうべきりむスキヌ郚門は、䞖界のりむスキヌ蒞溜所から䞀流のブレンダヌやディスティラリヌマネゞャヌら10名を集め、䞖界䞭から゚ントリヌされた500品以䞊のりむスキヌをブラむンドテむスティングによっお審査する。 りむスキヌづくりのプロフェッショナルたちが卓越した味芚ず嗅芚で厳正に品質を評䟡するため、䞖界でも有数の暩嚁あるコンペティションずしお知られおいるISC。なかでも傑出した商品だけに䞎えられる「トロフィヌ」の䟡倀は極めお高い。「響21幎」の4幎連続トロフィヌ受賞に぀いお、犏與氏は「りむスキヌを育む日本の自然ず、それを生かすための䞁寧なものづくり、手を抜かないものづくりが評䟡いただけたのではないか」ず受け止めおいる。 栄誉に茝いた「響21幎」は、酒霢21幎以䞊の垌少な原酒を入念に吟味しおブレンドしたりむスキヌ。キヌモルトには「山厎シェリヌ暜原酒」を䜿甚し、合わせるグレヌン原酒も酒霢21幎以䞊の円熟原酒を厳遞しおいるため、甘いドラむフルヌツの銙りずスパむシヌな銙味が特長だ。口圓たりはなめらかお゙、重厚か぀気品のある味わいず、奥行きのある䜙韻の長いアフタヌテむストが印象的である。そんな「響」の愉しみかたを犏與氏に蚊ねた。 「日垞の䞭で、少し莅沢をしたい時、ちょっず特別感のある時、い぀もよりワンランク䞊のお酒が心に浮かんだ時などに、ぜひ響を遞んでいただけたら嬉しいです。広がる華やかな銙りず日本の深い熟成感をお楜しみいただきたいず思いたす」 響、山厎、癜州をはじめずするゞャパニヌズ・りむスキヌは、䞖界的なコンペティションで数々の賞を受賞し、プレミアムカテゎリヌずしお高い評䟡を維持しおいる。グロヌバルなりむスキヌシヌンの䞭で、「響」が目指す方向性に぀いお犏與氏は改めお瀺唆した。 「それなりの䟡栌垯ですので、華やかな銙りず深い熟成感を維持・発展させ、く぀ろぎのシヌン、あるいは華やかなシヌンで、䞖界䞭で最高のパヌトナヌずしお遞んでいただけるような䞭味ず補品の䜇たいを目指しおいきたいず思いたす」 日本を代衚するブレンデッドりむスキヌが、今回もその実力を蚌明した。今秋から来幎床に向けお、再び䞖界的なアワヌドの審査が開始される。今埌もグロヌバルに掻躍するゞャパニヌズりむスキヌの動向に泚目したい。    
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開業盎前レポヌト1厚岞蒞溜所【埌半党2回】

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壮倧にしお緻密なビゞョンを必芁ずする蒞溜所蚈画。厚岞蒞溜所がこれから生産するりむスキヌを、蚭備や蚈画から分析しおみる。北海道の気候は、りむスキヌの熟成にどのような効果をもたらすのか。 文・写真ステファン・ノァン・゚むケン   厚岞蒞溜所の蚭備を列挙しおみよう。マッシュタンは、セミロむタヌ匏で容量1,000kg。りォッシュバックはクロヌズタむプのステンレス補が6槜枩床調敎なし。氎は蒞溜所のすぐ背埌を流れる尟幌川から採る。ポットスチルは、5,000L ず3,600Lのセットだ。掋ナシのような圢状で、ちょうどアむラ島のラガブヌリン蒞溜所ず䌌たようなタむプなのだずいう。付属するコンデンサヌはシェルチュヌブ匏倚管匏だ。厚岞蒞溜所のスピリッツが、どのような味わいになるのか興味は尜きない。もちろん蒞溜の速床やラむンアヌムの圢状など、他の芁玠もスピリッツの特性を決める芁因になるだろう。 フォヌサむス瀟にスチルを泚文したのは2幎前のこずで、圓初は玍品たでに4幎かかるずのこずだった。だが運良く厚岞蒞溜所の泚文が先に回されたため、今幎から蒞溜ができるこずになったずいう。事業の成吊は、こんな運呜のいたずらが握っおいるこずもある。 暜のマネヌゞメントに぀いおいえば、珟圚のずころバヌボン暜、シェリヌ暜、ミズナラ材の暜で貯蔵する蚈画だ。いずれはこの構成も幅を広げ、赀ワむン暜フランスやオヌストラリアから調達、ラム暜、゜ヌテルヌ暜、その他さほど䞀般的に䜿甚されないタむプの朚材も䜿甚するずいう。蒞溜所内には、400暜を収玍できる小さな貯蔵庫が1棟できる。貯蔵は4段のダンネヌゞ型だが、床は土間ではなくコンクリヌトになるずいう。さらに厚岞蒞溜所チヌムは熟成過皋におけるマむクロクラむメヌトでさたざたな実隓をおこなうため、山の䞭に1軒、海のそばに1軒の新しい貯蔵庫も建蚭しようず蚈画䞭。どれもダンネヌゞ型の貯蔵庫になる。 2013幎10月より、蒞溜所の敷地には詊隓甚の小さな貯蔵庫が建っおいる。囜内の蒞溜所で生産しお暜詰めされた2皮類のニュヌメむク「江井ヶ島」ず「アラサむド」を賌入し、厚岞に運んで貯蔵しながら、どのような熟成プロセスぞの圱響が芋られるのかを芋極めようずいうわけである。幎間を通した寒暖差は、厚岞蒞溜所が日本にあるどの蒞溜所よりも倧きい。ここでは倏でもめったに25°Cを超えないが、冬には−20°Cにたで䞋がるこずもある。これは䜙垂蒞溜所の冬の平均的な最䜎気枩より10°Cも䜎い。この幎間の寒暖差が、熟成のプロセスを速めおくれるのではないかずいう期埅がある。この詊隓熟成に参加したいちばん新しい暜おそらく最埌の実隓は、2015幎の「アラサむド」のスピリッツをミズナラのパンチョン暜に貯蔵したものである。   激しい寒暖差による熟成のスピヌドを実感   この詊隓甚貯蔵庫で、珟圚熟成䞭のカスクをいく぀か詊飲しおみた。はっきり蚀えるのは、熟成のスピヌドが予想よりも確かに速いずいうこずだ。ブラむンドテむスティングをするず、ここで熟成䞭のスピリッツのほずんどがただ貯蔵期間3幎未満のものだずは信じられないだろう。詊隓甚貯蔵庫で熟成䞭のりむスキヌは珟圚15暜あるが、これらがボトリングできる状態に仕䞊がったずき、どのように扱われるのかは定かではない。ひず぀の案は、これらのりむスキヌをブレンドしたピュアモルトノァッテドモルトのりむスキヌを぀くるこずである。 そうなるず気になっおくるのが、りむスキヌを商品化するビゞネスの展望だ。厚岞のりむスキヌが消費者の手に届くたで、あず数幎かかるこずは明らかである。厚岞蒞溜所のチヌムに、ニュヌメむクや未熟なりむスキヌを積極的に販売する぀もりはなさそうだ。蒞溜所のプロゞェクトは100%堅展実業の資金で運営され、銀行やクラりドファンディングなどによる資金繰りはおこなっおいない。支揎者がいないずいうこずは、もちろんプレッシャヌもないずいうこずだ。他の蒞溜所ではキャッシュフロヌの必芁に応じお補品や販売時期が決められおしたう堎合もあるが、厚岞蒞溜所の堎合は他のスピリッツゞンなどの売䞊に頌っお運営する必芁もない。たた商品を早く垂堎に出せずいうプレッシャヌに負けお、䞍完党なりむスキヌを商品化するこずもないのである。 短期的な目暙は、高品質なシングルモルトりむスキヌずしおの厚岞ブランドを確立させるこず。だが厚岞蒞溜所の関係者たちには、さらに倧きな倢もある。それはすべお自瀟補のブレンデッドりむスキヌを぀くるこずだ。日本の小芏暡な蒞溜所は、ほずんどがグレヌンりむスキヌを海倖からの茞入に頌っおいる。だがモルトりむスキヌず同じくらいこだわったグレヌンりむスキヌを小芏暡生産できたらどうだろう。もちろんこの倢を実珟するには、グレヌン蒞溜所を別途で建蚭しなければならない。堎所はやはり北海道のどこかになるのだろうか。 蒞溜所の呚蟺には、タンチョりヅルの繁殖地がある。厚岞蒞溜所のロゎには、このタンチョりの図案があしらわれおいる。タンチョりヅルは、忠誠、幞運、長寿などのシンボルずしおも知られる鳥。その3぀の芁玠は、りむスキヌ蒞溜所にも䞍可欠な資質である。事業の成功に必芁な他の条件は、チヌムが努力しお敎えおいくだろう。厚岞蒞溜所の成功を祈り、今埌の動向を楜しみに埅ちたい。    
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代替穀物がりむスキヌを倉える【埌半党2回】

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同時倚発的なむノベヌションが進行するアメリカのりむスキヌ業界。原料のバリ゚ヌションを増やすこずで、新しいレシピが無限の可胜性を垣間芋せおくれる。倧芏暡メヌカヌを巻き蟌んだ開発レヌスから目が離せない。 文ラむザ・ワむスタッチ   今たで芋過ごされおいた穀物や、擬䌌穀物ずいわれる原料たでに泚目する蒞溜所がある䞀方で、たったく別の着県点からむノベヌションを画策する蒞溜所もある。圌らが目を぀けおいるのは、ビヌルの原料ずしお広く䜿われおいる穀物だ。クラフトビヌルのブヌムを先導しおきたシアトルで、り゚ストランド蒞溜所を蚭立したマット・ホフマン氏はそのひずり。同蒞溜所では、スコットランド産の倧麊ずピヌトを原料にしたりむスキヌも぀くっおいる。 「りむスキヌの蒞溜に関するどんな文曞を調べおも、ビヌルづくりで䜿甚されるモルトに関する蚘茉はありたせんでした。チョコレヌトや、皮革や、タバコのような玠晎らしいフレヌバヌを持ったモルトがあるのなら、それでりむスキヌを぀くったらどうなるのだろうかず考えない蚳にはいきたせん」 そんなアむデアを、ホフマン氏はり゚ストランド蒞溜所の䞻力シングルモルトに結実させた。ペヌルモルト70、゚クストラスペシャルモルト12非公開の斬新な補麊工皋を斜したもの、ペヌルチョコレヌトモルト4、ブラりンモルト4、残りをミュンヘンで補麊したワシントン州産の倧麊で構成したりむスキヌである。 さらにホフマン氏が熱を䞊げおいるのは、ペヌルモルトから぀くるりむスキヌだ。このペヌルモルトは、ビヌルメヌカヌが奜むロヌストを採甚したモルトである。りむスキヌ甚のロヌストで぀くられるモルトよりも、よりやわらかなニュアンスを埗られるのが特城だ。 「スコットランドでは、1皮類の倧麊だけでりむスキヌを぀くりたす。これは䟋えおいうなら、メルロヌしか䜿甚しないワむンメヌカヌみたいな話ですよね。䜕皮類もの倧麊原料で぀くるりむスキヌは、私たちが開拓すべき広倧な未螏地。倧麊に関しおいえば、私たちはスコットランドよりも速く進化しおいたす。700幎の歎史がない代わりに、自分たちが考えるベストの遞択肢を远求するだけです」 真に倧胆で独創的なメヌカヌには、デザむナヌグレヌンずいう遞択もある。これはタットヒルタりン・スピリッツのラルフ・゚レンゟ氏が切り開いた分野だ。蒞溜所新蚭ブヌムが到来する3幎ほど前にニュヌペヌク初の蒞溜所ずしお開業した同瀟は、珟圚りィリアム・グラントサンズ傘䞋で「ハド゜ンりむスキヌ」のシリヌズを生産しおいる。これず平行しお、圌らはたくさんの実隓的なりむスキヌづくりも詊みおきた。そのひず぀がラむ麊ず小麊を掛けあわせたラむ小麊を原料ずするりむスキヌである。゚レンゟ氏が語るずころによるず、これは垂堎の芁請に応えた長幎の経隓のたたものであるずいう。 「開かれた垂堎のなかで、新参メヌカヌは実隓的な補品を生産する䜙裕がありたせん。このような実隓には時間がかかりたすが、同時に垂堎は䜕か目新しいものに飢えおいたす。私たちがコヌン100で぀くったベビヌバヌボンはその奜䟋でした。本圓に目新しくお品質も優れおいたしたが、いた同じこずをやっおも良い結果が出るかはわかりたせん。今では750瀟以䞊のスタヌトアップ䌁業が、䜕か新しいものを぀くろうず凌ぎを削っおいるのですから」   ビッグブランドも動き出した   このようなスタヌトアップ䌁業が革新的なりむスキヌづくりぞの期埅を煜った結果、バヌボンの有名ブランドも䌝統から倧きく逞脱した補品を぀くるようになっおきた。䟋えば「ホワむトりむスキヌ」は、もずもず熟成期間䞭に売るものがない新参のメヌカヌが苊肉の策で販売した補品。これが泚目を济びたのを契機に、今ではゞムビヌムが未熟成の「ゞェむコブズゎヌスト」を、バッファロヌトレヌスが「ホワむトドッグ」シリヌズを、メヌカヌズマヌクが「メヌカヌズホワむト」を、ヘブンヒルが未熟成の「トラむボックス」シリヌズを発売しおいる。前述のダレク・ベル氏も、このような倧芏暡メヌカヌの動向に驚いおいるずいう。 「小芏暡なメヌカヌがさたざたな実隓を急ピッチで進めおブヌムが起こりたした。その結果、倧芏暡メヌカヌも予期せずしお実隓的な補品を生産せざるをえなくなったのです。巚倧工堎のMGPでむノベヌションを䞻導しおいるマネヌゞャヌが、珍しい穀物の構成でマッシュビルを぀くっおいる実情を教えおくれたしたよ。聞いたずきには驚きたしたが、考えおみるず恐ろしいこずだず思いたした」 だがこの朮流は、これから起こるさらに倧きな倉化の始たりに過ぎないだろう。バッファロヌトレヌスのマスタヌディスティラヌ、ハヌレン・りィヌトリヌ氏は語る。 「私たちにも穀物原料を倉えるアむデアはたくさんあり、その倚くはただ実隓の初期段階です。いく぀かの成果は、うたくいけば近いうちにお披露目できるでしょう。最初におこなったいく぀かの実隓は、米ずオヌト麊によるもの。どちらも皆さんに喜んでいただけるニュアンスが衚珟できた実䟋になっおいたすよ」    
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開業盎前レポヌト2䞉宅補䜜所で、接貫蒞溜所のスチルが完成間近【前半党2回】

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マルスりむスキヌで有名な本坊酒造が、本拠地の鹿児島で「接貫蒞溜所」を蚭立する。開業に向けおスチル補造がおこなわれおいる矀銬県高厎垂の䞉宅補䜜所を、ステファン・ノァン・゚むケンが蚪ねた。 文ステファン・ノァン・゚むケン   日本のりむスキヌづくりの歎史で、これほどの短期間にこれほど倚くの新しい蒞溜所が誕生する時期はか぀おなかった。 しかしりむスキヌづくりは容易な事業ではない。たずは資金の問題があるし、蒞溜所蚭備の詳现を決定するのも倧仕事だ。重芁な蚭備の泚文先にも、䞻に2぀の遞択肢がある。ひず぀はスコットランドのフォヌサむス瀟に䟝頌しお4幎間埅぀こずそれが珟圚のフォヌサむス瀟の玍期である。もうひず぀は、この分野における日本のトップ䌁業、䞉宅補䜜所に泚文するこずである。 䞉宅補䜜所に蚭備の補造を䟝頌する堎合、倧抵の堎合は玍期が1幎ほどで枈む。その反面、コストはフォヌサむス瀟よりも少し割高になる。事業の倧きさを考えれば、この「少し」はもちろんけっこうな金額だ。時間をずるか、費甚を取るか、これは䟋によっお優先順䜍の問題である。第3の道ずしお、フォヌサむス瀟の蚭備ず䞉宅補䜜所の蚭備を組み合わせるずいう手もある静岡蒞溜所が採甚䞭。だが異なったメヌカヌ同士の蚭備をうたくコヌディネヌトするのは、それはそれで容易ならざる問題も少なくない。 䞉宅補䜜所の創業は1937幎。50幎代半ば〜70幎代半ば昭和30〜40幎代には、日本にもかなりの数の同業者がいたずいう。だが珟圚は、同じ分野で䞉宅補䜜所ただ1瀟のみが生き残っおいる。䞉宅補䜜所で補造される蚭備は、その倚くがビヌルの醞造所に玍品されおいる。䞉宅補䜜所のビゞネスにおいおりむスキヌの蒞溜蚭備は2番手の分野であり、その埌には他の飲料゜フトドリンクや酢などの生産蚭備、そしお医療甚蚭備などが続く。 䞉宅補䜜所が補造した初期のりむスキヌ蒞溜甚蚭備のひず぀には、60幎代埌半に宮城峡蒞溜所に玍品したポットスチルがある。それ以来、同瀟は日本のすべおの倧芏暡蒞溜所ず、いく぀かの小芏暡蒞溜所に倚くの蚭備を玍品しおきた。蒞溜所の新蚭時や、既存の蒞溜所の拡匵時に䟝頌されるだけでなく、メンテナンスが必芁なずきやポットスチルの亀換が必芁なずきにも頌りにされおいる。スチルは䜕十幎も䜿甚しおいるうちに銅が摩耗しお薄くなるのだ。   1基のポットスチルを8ヶ月で造る   2014幎、本坊酒造のマルス信州蒞溜所では、岩井喜䞀郎氏の蚭蚈による「岩井ポットスチル」が老朜化したのを受け、蚭備をそっくり入れ替えるためにたったく同型のレプリカを䞉宅補䜜所に造らせた。そしお2015幎の暮れ、歎史ある鹿児島の本坊酒造の隣接地に新しい接貫蒞溜所を建蚭しようず決めたずき、ほずんどの蒞溜所蚭備を䞉宅補䜜所に䟝頌するこずにしたのである。 今幎の6月末、本坊酒造は矀銬県高厎垂にある䞉宅補䜜所にわずかばかりの人々を招いお、新しい蒞溜所蚭備の進捗状況を公開した。これは滅倚にない機䌚であり、芋孊者が極めお興味深い孊びを埗られるこずはいうたでもない。 䞉宅補䜜所の瀟員によるず、ポットスチル1基を補造するのにトヌタルで玄8ヶ月がかかる。そのうち半分の4ヶ月は、原材料の調達に費やされる。すべおがオヌダヌメむドであるため、補造する蚭備のスペックにあわせお原材料もオヌダヌしなければならないからだ。銖尟よくすべおの原材料が工堎に揃ったら、さらに4ヶ月をかけお実際にポットスチルを補造する。もちろん工堎は1瀟のみの泚文にかかりきりなわけでもない。䞉宅補䜜所を蚪ねたずき、ちょうど有名な顧客の倧型ポットスチルが完成間近だった。接貫蒞溜所のスチルのパヌツは、その傍らで着々ず補造されおいる。 スチルの補造はデザむンから始たるが、この埮調敎にもかなりの時間がかかる。ポットスチルのデザむンによっおスピリッツの特性の倧郚分が決たっおしたうため、簡単に決められるこずではないのだ。マルス信州蒞溜所の竹平考茝所長には、接貫蒞溜所のスピリッツをヘビヌでリッチな特城にしたいずいう思惑があった。このむメヌゞに基づいお、䞉宅補䜜所のスタッフず䞀緒にスチルの適切なサむズず圢状を決定した。5.8klのりォッシュスチルず、3.3klのスピリットスチル。どちらもヘッドはストレヌト型で、ラむンアヌムは玄20°の角床で䞋降しおいく蚭蚈である。 ポットスチルは、1×2mの銅板を組み合わせお造られる。銅板の厚さは3〜16mmずさたざただ。これらの銅版が、蚭蚈図に埓っお切断され、成圢され、最埌にはすべおが3Dのゞグゟヌパズルのように組み立おられお溶接されるのである。蚭蚈図䞊ではかなりシンプルな圢状に芋えおも、珟実には非垞に耇雑でたくさんの手間がかかるプロセスだ。 ぀づく    
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「知倚 颚銙るハむボヌルガヌデン」が虎ノ門ヒルズに期間限定オヌプン

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サントリヌりむスキヌ「知倚」の発売からもうすぐ幎。「颚銙るハむボヌル」を味わえる堎所も増え、さたざたな食事ずの盞性のよさを蚌明しおきた。虎ノ門ヒルズで期間限定オヌプン䞭の「知倚 颚銙るハむボヌルガヌデン」は、気軜に楜しめるスタンディングバヌ。さらには虎ノ門ヒルズカフェの本栌BBQずずもに、飲み攟題で堪胜するこずもできる魅力のスポットだ。 文WMJ   11幎ぶりの新ブランドずしお、サントリヌが昚幎9月にリリヌスしたりむスキヌ「知倚」。愛知県にある知倚蒞溜所のグレヌンりむスキヌのみをブレンドした、繊现な颚味が特長のシングルグレヌンりむスキヌである。発売以来、その軜やかな味わいずほのかに甘い銙りで、他のりむスキヌにはないナニヌクな個性を打ち出しおきた。 サントリヌの犏與䌞二チヌフブレンダヌによるず、「知倚」のおすすめはなんずいっおもハむボヌル。飲み飜きせず、぀い぀いたた飲みたくなる爜やかな味わいが、どんな食事にも抜矀の盞性を芋せおくれる。゜ヌダで割るず、グラスからふんわりずした暜銙がはじけおくるのがわかるだろう。飲み口は軜やかだが䜙韻は長く、倏の倕方のリラクれヌションにぎったりのチョむスだ。 昚幎の秋以降、六本朚ヒルズの「知倚 颚銙るラりンゞ」、名叀屋駅近くの「知倚 颚銙るBAR」ずいった期間限定営業が奜評を呌んだのを受け、今幎も「颚銙るハむボヌル」を気軜に味わえるスポットが誕生した。その名も「知倚 颚銙るハむボヌルガヌデン」。ロケヌションは郜䌚のオアシスず呌ぶに盞応しい、虎ノ門ヒルズカフェのテラス垭のそばである。青々ずした芝の䞊を涌しい倜颚が吹き抜け、倏の季節には特に心地よい堎所だ。   チャむニヌズテむストのBBQで飲み攟題   この「知倚 颚銙るハむボヌルガヌデン」は、スタンディングバヌ圢匏でい぀でも気軜に利甚できる。たず詊しおみたいのは1杯500円のスタンダヌドな「知倚 颚銙るハむボヌル」。定番のスナック枝豆、冷奎、ずうもろこし、えびせんべいから2品が遞べる「知倚 颚銙るハむボヌルセット」1,000円も、仕事垰りにぎったりだ。さらには、すだち、生姜、倧葉ず、和玠材の銙りを添えた倏向けのハむボヌルが各600円で味わえる。虎ノ門ヒルズカフェでテヌブルをずり、さたざたなアラカルト料理ず組み合わせながらハむボヌルを楜しんでみるのもいいだろう。 そしお「知倚 颚銙るハむボヌルガヌデン」の営業期間䞭、虎ノ門ヒルズカフェでは「TORANOMON HILLS BBQ」が開催されおいる。ここではなんず「知倚 颚銙るハむボヌル」飲み攟題付きのバヌベキュヌコヌスを甚意しおいるずいうから芋逃せないコヌスは前日たでに予玄が必芁。同店のBBQは、ミシュラン䞀぀星獲埗経隓もある東浩叞シェフが考案した、郜内でも珍しいチャむニヌズテむスト。猛暑でも食欲をそそる味付けで、お肉はもちろん野菜もたっぷり摂れるのが魅力だ。豚コヌス1人4,800円ず牛コヌス1人5,800円が遞べ、前菜3皮類、揚げ物3皮類、本日のゞェラヌトが぀いたフルコヌスである。テラス垭に座れば、䞃茪で本栌的なBBQが満喫でき、倏の倜の玠晎らしい思い出になるだろう。 なお虎ノ門ヒルズ斜蚭内の飲食店13店でも、「知倚 颚銙るハむボヌル」の1杯目が300円で楜しめるキャンペヌンが開催されおいる。「知倚 颚銙るハむボヌルガヌデン」の営業は、秋の始たりが告げられる9月25日たで。この倏は、ビルを吹き抜ける郜䌚の倜颚に吹かれながら、あらゆる食事を匕き立おおくれる䞇胜のハむボヌルを味わっおみよう。  
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開業盎前レポヌト2䞉宅補䜜所で、接貫蒞溜所のスチルが完成間近【埌半党2回】

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バヌナヌで熱しお、ハンマヌで叩く。滑らかな曲面が生たれ、パヌツが完成しおいく。日本のりむスキヌづくりを支えおきた䞉宅補䜜所高厎工堎で、接貫蒞溜所に玍品する䞻芁な蚭備の補造に立ち䌚った。 文ステファン・ノァン・゚むケン   矀銬県高厎垂の䞉宅補䜜所には、さたざたな補造甚機械も備え付けられおいる。しかしかなりの郚分で、人力を亀えた1回勝負の成圢や、手でハンマヌを振るう䌝統的な工皋も必芁ずなる。人間の手による䜜業、぀たりはクラフトマンシップが、スチルなどを補造するプロセスで決定的な圹割を担っおいるのである。 接貫蒞溜所が䟝頌したポットスチルの補造工皋を垣間芋るだけで、その耇雑さず難しさが䌝わっおくる。ポットの底は、銅板を集めお円錐台を逆さたにしたような圢状。その䞊蟺の瞁は、぀ば出し機で内偎に曲げられる。たたポットの䞭腹郚のふくらみは、平らな長方圢の銅板に球状の䞞みを぀けるため、接貫蒞溜所専甚に造られたモヌルド型の曲面に板を合わせお、2人の男性が巚倧なパワヌハンマヌで成圢しおいくメむン写真参照。曲面を぀けた銅板を組み合わせお、ちょうど䞊䞋をちょん切った球䜓のような圢状ができあがるのである。 ポットのショルダヌ郚分をスワンネックに連結する葱花状のパヌツは、ゲヌゞで粟確に蚈枬しながら手でハンマヌを打ち付け、成圢された銅板を組み立おる。さらにカブトず呌ばれる最䞊郚は、パむプが鋭角的な屈曲した耇雑な圢状だ。これも専甚のモヌルドがあらかじめ鋳造され、銅板をモヌルドに巻き぀けるようなかたちでハンマヌを打぀。そうやっお成圢されたいく぀かの銅板を溶接しお、ようやくパヌツが完成するのである。ポットスチルの他の郚分も、だいたい䌌たような方法で成圢されおいく。 ひず぀のポットスチルを補造するために䜿甚されるモヌルドは、すべおがカスタムメむドであるため基本的に䜿い回しできない。䞉宅補䜜所の工堎の奥には、草に芆われた「モヌルドの墓堎」がある。ちょっずサルバドヌル・ダリの絵画を思わせる䞍思議な光景だ。錆び぀いたモヌルドに曞かれた文字から、ここを巣立ったスチルの行き先が知れる。䜙垂、宮城峡、癜州、駒ケ岳  。あの玠晎らしいスチルたちも、このモヌルドからハンマヌで造り䞊げられたのだ。   巚倧なスチルは深倜の道を鹿児島ぞ   接貫蒞溜所のポットスチルには、ステンレス鋌のパヌコレヌタヌが取り付けられるこずになる。間接加熱蒞気匏甚のスチヌムコむルは銅補で造られるこずも倚いが、ステンレス鋌のパヌコレヌタヌのほうが゚ネルギヌ効率に優っおおり、メンテナンスも容易なのだずいう。このような遞択もたた、䟝頌䞻の決断で詳现に決定される。 䞉宅補䜜所が補造するりむスキヌ蒞溜蚭備は、銅補のものばかりではない。マッシュタン、麊芜汁甚バッファタンク、酵母タンク、発酵槜5槜、お湯甚のタンクなど、他の䞻芁な蚭備はすべおステンレス補だ。 珟圚、䞉宅補䜜所は倚忙な毎日を送っおいる。しかし過去には安泰ず呌べない日々もあり、䌚瀟の将来がたったく芋えない時期もあったずいう。だが今はりむスキヌブヌムのおかげで、埓業員たちにもたくさんの仕事が舞い蟌んでくる。工堎の珟堎では34人が働いおおり、16人が運営、蚭蚈、セヌルス、経営郚門を受け持぀。海倖からの匕き合いもあるが、珟圚のずころ日本囜内の顧客だけで手䞀杯の状態だ。同様の理由で、䞉宅補䜜所はハむブリッドスチルや連続匏スチルも補造しおいない。ただし過去には、コラムスチルを補造したり、他瀟補コラムスチルのメンテナンスを䟝頌されお請け負っおいたこずがあるずいう。 接貫蒞溜所のポットスチルは、8月䞭に完成する予定だ。その埌は、鹿児島たでの遠い道のりが埅っおいる。蚭備の倧きさを考えるず、これもたた容易な仕事ではない。巚倧な荷物が亀通の劚げにならないよう、移動は深倜におこなわれる必芁がある。すべおが蚈画通りに進んだずしお、接貫蒞溜所のスチルに火が入るのは今幎の11月。そこから玄30幎にわたっお、新しいりむスキヌを生み出し続けるのである。 真新しい蒞溜所の本栌的な皌働を目指し、䞉宅補䜜所の人々はハンマヌを打ち鳎らしながら仕事を続ける。接貫蒞溜所のために、これからペアずなるもう1基のスチルも造らなければならない。あの「モヌルドの墓堎」にも、ほどなく新しい仲間が加わるこずになるのだろう。我々のようなりむスキヌファンにずっお、それはいいこずづくめの吉兆なのである。    
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カスクず2次熟成の科孊

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りむスキヌを熟成するカスク暜の皮類は幎ごずにバラ゚ティを増し、2次熟成やフィニッシュに䜿甚されるこずで倚圩な原酒を甚意するこずができる。モルトりむスキヌの颚味に、カスクが䞎える圱響のメカニズムをおさらいしよう。 文むアン・りィズニりスキ モルトりむスキヌの特城の40〜70が熟成期間䞭に぀くられるずいわれおいる。貯蔵に䜿甚されるカスク暜のタむプが、それぞれの原酒に特有のフレヌバヌを付䞎しおくれるからだ。䞀床バヌボンやシェリヌを熟成したカスクで貯蔵するのが䞀般的だが、他のさたざたなタむプのカスクを䜿甚する䟋も増えおいる。結果ずしお、モルトりむスキヌには各カスクに特有のフレヌバヌが備わっおバラ゚ティが増すこずになる。 カスクはオヌク材でできおいる。そしおカスクは、りむスキヌづくりに長幎䜿甚されおきた「䌝統的なカスク」の原則に埓ったものでなければならない。か぀おはさたざたなワむンやスピリッツがカスクに入れられた状態でスコットランドたで運ばれ、珟地で瓶詰めされおいた時代があった。この䌝統のおかげで、スコットランドには空のカスクが安定䟛絊され、りむスキヌメヌカヌがこれを貯蔵に再利甚できたのである。 スコッチりむスキヌを定矩する芏則のなかに、こんな蚘述がある。 「スコッチりむスキヌの熟成やフィニッシュに、オヌクカスクが䌝統的な方法で䜿甚されおいる確かな蚌拠があるこず。そのオヌクカスクずは、バヌボンその他のりむスキヌ、ブドりのブランデヌワむンスピリッツのアルマニャックやコニャックを含む、ラム、酒粟匷化ワむンシェリヌ、マデむラ、ポヌト、マラガ、無発泡性ワむン皮類や産地は䞍問、ビヌル゚ヌルの貯蔵に䜿甚されたカスクを意味する」 これらのカスクは、熟成の党工皋に䜿甚されるこずもあれば、2次熟成だけに䜿甚されるこずもある。2次熟成ずは、䞻にバヌボンカスクやシェリヌカスクで熟成枈みのモルトりむスキヌを別のタむプのカスクに移し替え、さらに䞀定の远加熟成期間を蚭けるずいうものだ。これは1次熟成で埗られたバヌボンカスクやシェリヌカスク由来のフレヌバヌ構成に、さらなるフレヌバヌを加えるこずを目的ずしおおこなわれる。 バヌボンバレルで熟成したモルト原酒には、䞀般的にバニラ、ハチミツ、フルヌツ、軜いドラむな甘味などが備わる。シェリヌカスクはそれよりもリッチな甘味、バニラ、レヌズンやプルヌンなどを含むドラむフルヌツの銙りをもたらす。このような違いの原因のひず぀は、バヌボンバレルにアメリカンオヌクが䜿甚され、シェリヌカスクにペヌロピアンオヌクが䜿甚されおいる点にあるただしアメリカンオヌクでできたシェリヌカスクのような䟋倖もあり。この䞡タむプのカスクをレシピ化しおブレンドされたモルトりむスキヌは数倚い。   耇数のカスクで熟成させる理由   異なったカスクぞず移し替える2次熟成で埗られるフレヌバヌは、さたざたな芁玠によっおその性質ず匷床が異なっおくる。オヌクの皮類、りむスキヌ以前に入っおいた内容物ポヌトなど、2次熟成のタむミングず期間。どれもが結果を倧きく巊右する芁玠になる。わりに短い期間数幎ほどでおこなわれる2次熟成これは「フィニッシュ」ず定矩されるこずもあるもあれば、それよりも長期の2次熟成もある。このような移し替えの成果に぀いお、りィリアム・グラントサンズのマスタヌブレンダヌ、ブラむアン・キンズマン氏が説明する。 「正しいカスクを、正しい期間にわたっお䜿甚するずいうこずに尜きるず思いたす。ポヌトカスクで短期間熟成した成果は、バルノェニヌポヌトりッド21幎のような繊现な効果で確認できるでしょう。もずもずリッチでフルヌティヌなバルノェニヌに、ポヌトカスクはフルヌティヌなベリヌ系の甘味をプラスしおくれたす。぀たりカスクの移し替えは、土台から倉えおしたうような倧倉化を期埅しおおこなうのではなく、あくたで埮調敎のための工倫です」 同じタむプのカスクを異なった期間にわたっお䜿甚したり、異なった目的のために䜿甚したりする堎合もある。この圱響の違いに぀いお、ボりモアの蒞溜所マネヌゞャヌ、デヌビッド・タヌナヌ氏が教えおくれた。 「ボルドヌの赀ワむンカスクをフィニッシュに䜿甚しながら、䞀方では同様のワむンカスクで最初から最埌たでモルト原酒を熟成しおみたした。3カ月ごずにカスク内の原酒をモニタリングするず、玄10カ月〜1幎で赀いフルヌツやベリヌの颚味が出おくる経過がわかりたす。この赀いフルヌツの颚味は、どんどん匷たっおいきたす。ボルドヌカスクでフィニッシュしたボりモアは、バニラ、フルヌツ、ハチミツ、ココナッツに明確なピヌトのスモヌク銙を加えた、よりクラシックなボりモアの特城を保持しおいたす。䞀方、培頭培尟ボルドヌカスクだけで熟成したボりモアは、赀いフルヌツ、赀いブドり、熟れた赀いベリヌなどの特城がより匷く、舌の奥でかすかにピヌトのスモヌクが感じられるような仕䞊がりになりたした」 幅広い皮類のカスクが䜿甚されおいる珟代のりむスキヌづくりで、2次熟成の技術はこれからも進化を続けるだろう。前述のブラむアン・キンズマン氏が語る。 「私たちは毎幎新しいカスクでの2次熟成を詊しおおり、ビゞネスにおけるもっずも掻発な分野のひず぀になっおいたす。すでに経隓枈みのカスクもあれば、未経隓のカスクでたったく新しい原酒を぀くる詊みもありたす。新皮のカスクを詊すずきは、倚くの堎合、10〜12幎熟成されたモルト原酒を䜿甚したす。オヌクの圱響が比范的少ない幎数の原酒を䜿うこずで、2぀めのカスクの効果をよりはっきりず認識するこずができるのです」   豆知識カスク内の残留物に぀いお スコットランドでは、䜿甚前にカスクをすっかり空にするこずが矩務付けられおいる。もずもず入っおいた内容物が液䜓の状態で残っおいたら、必ず排出する必芁があるのだ。それでも暜板のなかに染みこんだ成分は䟝然ずしお存圚する。スコットランド到着時に、あたり也燥されおいない「フレッシュ」な状態であるほど、暜材に含たれる成分は倚くなり、これをりむスキヌ業界では「むンドリンク」ず呌びならわしおいる。カスクのサむズにもよるが、このむンドリンクの量は数リッタヌに及ぶこずもある。 むンドリンクが、もずもず入っおいた内容物ポヌトなどず同じ成分であるず考えるのは適切でない。実際のずころ、むンドリンクは「朚から排出された」 液䜓であり、もずもず入っおいたお酒の特城に加えお、オヌク由来のさたざたなフレヌバヌ芁玠を含んでいるからだ。 ひずたびカスクが新しいスピリッツで満たされるず、むンドリンクは暜材の䞭からカスク内の液䜓ぞ浞出しはじめる。ここからさたざたな反応が匕き起こされるこずになるのだが、もっずも倧きな圱響が芋られるのは最初の数幎間である。  
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「りむスキヌラむノ・パヌティ 2016」開催

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昚幎初開催され奜評を博した「りむスキヌラむノ・パヌティ」が今幎も開催される。日垞の喧隒から離れ、ラむノ挔奏の音楜ず共にグラスでじっくりずりむスキヌを愉しむ莅沢な時間は、りむスキヌファンにずっお忘れられないひず時ずなるだろう。 文WMJ りむスキヌファンなら「りむスキヌラむノ」ずいう蚀葉を、䞀床は耳にしたこずがあるのではないだろうか。2000幎に日本で初開催され、いたや19ヶ囜27郜垂で開催されるたでに成長したりむスキヌのむベントだ。これたで「りむスキヌラむノ」は日本で13回開催され、昚幎装いを新たに「りむスキヌラむノ・パヌティ」ずしお初開催し奜評を博したこのむベントが、今幎も9月7日氎にパヌクホテル東京で開催される。 今幎は掗緎された空間の䞭で繰り広げられる、ラむノ挔奏ならではの臚堎感あふれるゞャズやボサノバの名曲ず共に、䞊質なりむスキヌを堪胜するパヌティスタむルで行われる。たた、海倖の生産者も来日し、りむスキヌのテむスティングの他にも玠晎らしい商品が圓たる抜遞䌚が予定されおいる。 25階の34階たで吹き抜けずなっおいるラりンゞ内のりむスキヌ、フヌドはすべお受付の時に枡されるテむスティングチケットを利甚しお愉しめる。たずえば、りむスキヌであればそれぞれのりむスキヌに蚭定されたチケット枚数に応じ、テむスティングチケットず亀換するずいった圢匏だ。 さらに、70名限定で販売されるプレミアム入堎刞は25階のラりンゞの他、賌入された方のみが入宀できる26階の特別に甚意された「ザ・スコッチ・モルト・りむスキヌ・゜サ゚ティSMWS」ルヌムがお楜しみ頂ける。なんずルヌム内に甚意されたSMWSりむスキヌがすべおフリヌテむスティングで楜しめるずいうのだから、りむスキヌ愛奜家にずっお至犏のひず時が過ごせるのではないだろうか。なお、スタンダヌド入堎刞、プレミアム入堎刞ずもに前売り分が完売の際は、圓日刞の販売は無いのでご泚意いただきたい。 気になるテむスティングアむテムはりむスキヌマガゞン・ゞャパンのフェむスブックペヌゞにお随時アップされるのでお芋逃しなく。りむスキヌマガゞン・ゞャパンのフェむスブックペヌゞはこちらから。 新涌の倜、日垞の喧隒から抜け出し、たるで屋倖の䞀角にいるような䜇たいのパヌクホテル東京のラりンゞで、心地よい生挔奏の音楜を聎きながらりむスキヌを堪胜する時間は、きっず心に残る思い出になるだろう。   “Whisky Live” was started back in 2000 in Japan and has now expanded to 19 countries and 27 cites. “Whisky Live! Tokyo” celebrated its 13th anniversary with several thousand participants ranging from whisky beginners to avid fans so far. Last year the event is back with [...]
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スコットランドの蒞溜所新蚭ブヌム【前半党2回】

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䞖界的なりむスキヌブヌムによる需芁に応えるため、りむスキヌの本堎スコットランドでも蒞溜所の新蚭や増蚭が盞次いでいる。倢ず野心にあふれた数々の蚈画を、ガノィン・スミスがレポヌト。 文ガノィン・スミス   近幎、スコットランドではたくさんの新しい蒞溜所が誕生しおきた。りむスキヌづくりに乗り出そうずいう情熱にあふれた起業家たちも、この蟺でそろそろ出尜くした頃なのではないか。いや、そう考えるのはただ早い。珟圚この原皿を曞いおいる時点で、少なくずも12軒以䞊の蒞溜所建蚭蚈画がスコットランド内で進行䞭だ。すでに着工しおいる案件もあれば、蚭蚈段階のものもある。 ゚ディンバラでは、デヌノィッド・ロバヌト゜ン氏が動き出しおいる。マッカランの元マスタヌディスティラヌで、りむスキヌビゞネスの仕掛け人ずしお名高い人物だ。1920幎代に閉鎖されたグレンサむ゚ンス蒞溜所以来、スコットランドの銖郜ではモルトりむスキヌづくりが途絶えおいた。蚈画が実珟されれば、およそ100幎ぶりの䌝統埩掻ずいうこずになる。 この蚈画の詳现は、ホリヌルヌドにも近いセントレナヌズ通り沿いの鉄道機関庫跡呚蟺に、360䞇英ポンドの蒞溜所ずビゞタヌ向けの蚭備を建蚭するずいうものである。ロバヌト゜ン氏は、来幎にも幎間玄53,000Lのスピリッツを蒞溜できるようにしたいず抱負を語っおくれた。 「シングルモルトりむスキヌづくりの歎史を、゚ディンバラに呌び戻したす。蚈画の抂芁はもう圹所に提出したした。矎しい手づくりのスピリッツを生産するのが私たちの目暙。旧鉄道機関庫は、そんな理想を実珟させるのにうっお぀けの堎所でした。1830幎代からの長い歎史を受け継ぐ建物なので、小さいながらもワヌルドクラスの蒞溜所を建蚭し、゚ディンバラが誇れる新名所にちょうどよい条件が揃っおいたのです」 グラスゎヌでもたた、別の歎史的建造物が新しい蒞溜所の舞台になろうずしおいる。クラむド川の岞蟺にある通称「ポンプハりス」に、1,000䞇英ポンドを投じお蒞溜所、博物通、テむスティング甚のバヌを建蚭するずいう蚈画がある。このベンチャヌプロゞェクトを率いるのは、独立系ボトラヌずしお知られるADラトレヌ瀟オヌナヌのティム・モリ゜ン氏。すでに建蚭蚈画は認可されおおり、これたでのいきさ぀をモリ゜ン氏が教えおくれた。 「このポンプハりスを1877幎に建おたのは、私の祖父にあたるゞョン・モリ゜ン。建物が再掻甚できるチャンスを぀かめたのは、本圓に喜ばしいこずです。か぀おの栄光をよみがえらせ、この建物や呚囲の景芳の玠晎らしさを知っおもらうきっかけになるでしょう」 スコッチりむスキヌの生産でいえば、ロヌランド地方は倧きく䜎䞋の䞀途をたどっおきた。それでもすでにアナンデヌル、゚デンミル、キングスバヌンズなどの新興蒞溜所が その状況を䞀倉させようずしおいる。そしお゚ディンバラもグラスゎヌも、地図䞊ではロヌランド地方に属する郜垂である。   ボヌダヌズずアむランズで進行䞭のプロゞェクト   スコットランドのボヌダヌズ地方だけに限っおみおも、それぞれ別個の蒞溜所建蚭蚈画が3件も進行䞭だ。ザ・スリヌ・スティルズ・カンパニヌは、目暙ずしおいた1,000䞇英ドルの資金が集たったこずを発衚。蒞溜所ずビゞタヌ斜蚭のために、ホヌむックで土地も確保枈みである。このベンチャヌを䞻導しおいるのは、ゞョヌゞ・テむト氏、ゞョン・フォヌダむス氏、ティム・カヌトン氏、トニヌ・ロバヌツ氏ずいう、りィリアム・グラントサンズの取締圹経隓者4人。1837幎以来、ボヌダヌズ地方で初めおずなる蒞溜所の開蚭が埅たれおいる。 ボヌダヌズ地方に予定されおいる2぀めの蒞溜所の所圚地は、ゞェドバラのすぐ南だ。こちらの蒞溜所はかなり倧芏暡で、ニヌル・マシヌ゜ン氏がチヌプグれクティブを務めるモスバヌン・ディスティラヌズず、マルシアビバレッゞを保有するスりェヌデンの投資䌚瀟ハむドンホヌルディングが出資するプロゞェクトである。 建蚭費甚は3,5004,000䞇英ポンドず芋蟌たれれおいるが、高額なのは蒞溜所の芏暡のせいだ。敷地内には2棟の蒞溜棟を蚭け、ひず぀の棟にはポットスチルずコラムスチルを蚭眮し、もうひず぀の棟にはハむブリッドスチルずやや小型のポットスチルが蚭眮される。最初の蒞溜棟は来幎に皌働する予定だずニヌル・マシヌ゜ン氏は明かす。 「たずは2぀の蒞溜棟のうち小さな棟を完成させお、2018幎には皌働しおいる状態にしたいず思っおいたす」 ボヌダヌズ地方の第3の蒞溜所は、アラスデア・デむ氏率いるR&Bディスティラヌズず、投資家のビル・ドビヌ氏が提案䞭のものだ。蒞溜所の建蚭地に぀いおオンラむン投祚をおこなった結果、ピヌブルスの町がトップになったのだずいう。 しかし珟圚、デむ氏ずドビヌ氏は別の蒞溜所建蚭蚈画にかかりきりだ。その蒞溜所ずは、スカむ島の沖合にある小さなラッセむ島に建おられる予定のもの。R&Bディスティラヌズでマヌケティング゚グれクティブを務めるゟヌむ・ホワむト氏が語る。 「2016幎2月9日、ラッセむ島蒞溜所の建蚭蚈画に蚱可が出たした。珟圚は助成金申請の結果を埅っおるずころで、5月䞭には着工したいず思っおいたす。すべおが予定通りに進めば、2017幎の初頭たでには蒞溜を開始しお、2020幎からスコッチりむスキヌをボトリングしたす。1トンのマッシュタンを䜿っお、幎間94,000Lの生産量を目指しおいたす。3幎経ったずころで半分をボトリングしお、残りの半分を長期熟成に回す予定です。りむスキヌのスタむルは、おそらくラむトピヌテッドのようなタむプになるでしょう」 偶然にも、ニヌル・マシヌ゜ン氏ずモスバヌン・ディスティラヌズは、このラッセむ島からさほど遠くない堎所で新しい蒞溜所の建蚭を目論んでいる。堎所はスカむ島南西郚のスリヌト半島にあるトラベむグずいう村だ。 蟲家の建物を改築しお぀くるずいう、この蒞溜所の蚈画に぀いおマシヌ゜ン氏が説明する。 「2016幎10月の完成を目指しおいたす。資材はすべお届いおいお、配管やら建材やらを舞台䞋で敎えおいるずころ。文化財のような建物の改築は簡単にはいきたせん。おそらく最初の6ヶ月は、フレヌバヌのプロフィヌルやカスクの遞択を最終的に決めるための実隓に費やされたす。ひずたび本番が始たれば幎間玄500,000Lの生産を芋蟌んでいお、䞀般公開はおそらく2017幎5月頃になるず思いたす」 同じ島でも、シェトランド諞島の最北郚にあるアンスト島で、シェトランド・ディスティラリヌ・カンパニヌは、぀いにシェトランド産のモルトりむスキヌを぀くるずいう長幎の倢の実珟に向けお動いおいる。  
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